健康

2023.05.02 18:15

ストレスと認知機能の相関関係、スマートウォッチのデータで発見

体の状態をモニターし、メンタルヘルスアプリと連携させて、認知機能と心の状態を適正に保つシステムの実証実験が、神戸市の協力のもと、神戸市民を対象に行われました。そこではストレスと認知機能との相関関係が示唆されました。

これは、ウェアラブルセンサーやスマートウォッチ型健康管理デバイスを開発製造するミツフジ、認知機能チェックとトレーニングのためのシステム「脳体力トレーナーCogEvo」を提供するトータルブレインケア、AI認知行動療法アプリ「emol」を提供するemolが共同で実施した実験で、兵庫県神戸市の住民154人を対象に2023年1月15日から3月15日の2カ月間行われました。
脳体力トレーナーCogEvo:トータルヘルスケア公式ホームページより

脳体力トレーナーCogEvo:トータルヘルスケア公式ホームページより


参加者は、スマートウォッチ「MITSUFUJI 03」を1日6時間装着し、「脳体力トレーナーCogEvo」での認知機能チェックを週3回、「emol」での認知行動療法「不安のためのACRプラグラム8コース」を週1回行ったところ、スマートウォッチのストレス値データと「脳体力トレーナーCogEvo」の認知機能データとの間に「ストレス値が上がると認知機能が下がる」という相関関係が示されました。
emol:emol公式ホームページよりemol:emol公式ホームページより

この実験には、地域発のデジタルイノベーションの創出を目指す神戸医療産業都市推進機構神戸リサーチコンプレックス協議会と、市民の健康と医療のデータを活用して地域の健康課題に取り組む「市民RFR基盤」も参加していますが、将来的にはこれらとのデータ連携を行い、自治体による市民向け健康サービスを開発するという。

また、今回得られた知見をもとに、ストレス、認知機能、うつ、不安などを可視化し、早期介入による脳機能の改善を促す製品やサービスの開発を進めるということ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

ForbesBrandVoice

人気記事