経営・戦略

2023.04.28 10:00

人事の本質は「自己実現」で人事を無くすこと|人的資本経営トーク#3

これを受けて谷本氏は、ESG経営で高い評価を受ける丸井グループの施策「手挙げ制」の例を紹介。本制度は、同社がプロジェクトや会議の運営から、社外ビジネススクールへの社員派遣、次世代経営陣への育成プログラムまで、すべてを社員の挙手に基づき、実施しているというもの。同社では社員の主体性を重視し、それらを企業としてKPIにも設定している。

谷本氏は、「自分のときめきを追及するためには、責任も生まれます。結果、責任を果たすために社員は勉強し、それが自然と組織の価値になる。原動力となる個人のときめきを引き出せていないことが、企業の責任なのかも知れないですね」と分析した。



他にもトークセッションでは、「個人に自分なりの哲学を持ってもらうために人事ができること」「コーチングにおける考え方」「上司としての心構え」にまで話題が及んだ。

>> 詳しくは、第3回の音声録音アーカイブへ

第4回には、CRAZY WEDDINGの創設者で、ECOMMIT 取締役 Chief Branding Officerの山川咲氏がゲストとして登場。記事も随時公開していく。

登壇者プロフィール

ピョートル・フェリクス・グジバチ ◎プロノイア・グループ代表取締役、TimeLeap取締役。連続起業家、投資家、経営コンサルタント、執筆者。モルガン・スタンレーを経て、Google Japanで人材開発、組織改革、リーダーシップマネジメントに従事。2015年に独立し、未来創造企業のプロノイア・グループを設立。2016年にHRテクノロジー企業モティファイを共同創立し、2020年にエグジット。2019年に起業家教育事業のTimeLeapを共同創立。Google流の自己実現法を説いたベストセラー「NEW ELITE」ほか、著書多数。ポーランド出身。

谷本有香(たにもと ゆか)◎Forbes JAPAN Web編集長。証券会社、Bloomberg TVで金融経済アンカーを務めた後、米国でMBA取得。その後、日経CNBCキャスター、同社初の女性コメンテーターとして活躍。3000人を超える世界のVIPにインタビュー実績があり、国内では多数の報道番組に出演。現在、経済系シンポジウムのモデレーター、政府系スタートアップコンテストやオープンイノベーション大賞の審査員、企業役員・アドバイザーとしても活動。2016年2月よりForbes JAPAN参画。2020年6月1日より現職。


堀尾司(ほりお つかさ)
◎LUF 代表取締役会長、All Personal代表取締役CEO。リクルートを経てソフトバンクBBへ。ソフトバンク通信事業3社を兼任し、営業・技術統括の組織人事を担当。その後グリーへ転職し、国内の人事戦略、人事制度、福利厚生、人材開発の責任者を歴任後、東京東信用金庫に入庫。地域活性化に従事し、2017年AllDeal創業。2018年AllPersonalへ社名変更。AllPersonalでは PerformanceTech事業CANTERA責任者も務める。

文=釘崎彩子

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