EVバッテリーも太陽光パネルもリサイクル、環境負担の少ない蓄電システム

プレスリリースより

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脱炭素化の立役者である蓄電池に使用するレアメタルの供給不足が懸念され、使用済み太陽光パネルの廃棄問題が浮上するなか、使用済みのEVのバッテリーと撤去された太陽光パネルをリサイクルした産業用の太陽光自家消費蓄電池システムが登場しました。

EV用充電器などを製造する電気機器メーカーである日東工業は、使用済みバッテリーを再生したリユースバッテリーと、太陽光発電施設で不要になった太陽電池モジュールを利用して、工場などの施設に向けた自家発電と蓄電の装置「サファLink -ONE-」を開発しました。太陽光パネルとバッテリーが連携しているため、昼間の余剰電力を蓄えて、施設ごとの需要に合わせた効率的な運用が可能となり、デマンドピーク制御や災害などによる停電時の電源にもなります。
バッテリーは、使わなくなった日産リーフの車載バッテリーを、バッテリーシステムの開発製造を行うフォーアールエナジーが再生品化したものです。アメリカの認証機関ULが定めた転用電池の評価規格「UL1974」を世界で唯一取得しています。太陽電池モジュールは、太陽光発電設備から回収したものを環境省の「太陽電池モジュールの適切なリユース促進ガイドライン」に基づいて安全性と性能を確認して使っています。

特殊な形状のEV用バッテリーは、日東工業が製造する高圧受電設備(キュービクル)に収まるようモジュール化し、交換や増設が可能で、すでに同社のキュービクルを設置している場合は、それと連結して一体管理が行えるとのことです。

再生品によるシステムなので製造工程での二酸化炭素の排出量が少なく、レアメタルなどの資源も再利用できるため、脱炭素社会への「好循環リサイクルの創出」を実現した同社は話しています。「サファLink -ONE-」は4月26日から受注を開始しています。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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