働き方

2023.05.06

「眠れない」「すぐイライラ」「家族と疎遠に」 燃え尽きの症状と対策

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燃え尽きに立ち向かうには

重要なのは、燃え尽きを示す危険信号を察知し、早期に助けを求めて、健康への悪影響を防ぐことだ。状況を好転させるためにどうすればいいのかを考えよう。目指すべきは、自分自身を取り戻して立て直すこと。そして、より充実して意義深く、やりがいのあるキャリアと人生を築いていくことだ。

燃え尽きに立ち向かうためには、行動を起こさなくてはならない。原因を突き止めたり、自らのマインドセットを見直したり、優先順位を再検討したり、自分自身をケアしたり、助けを求めたりしよう。

ストレスとうまく付き合っていくためには、境界線を引いて、他の人のために割く時間を制限することも必要だ。良い睡眠や栄養を確保できるような生活習慣や、運動、人とのつながりを優先しよう。そうすれば、ストレスに負けない回復力がつき、心も体も活力がみなぎり、燃え尽きにくくなるだろう。

マインドセットを見直す

燃え尽きのリスクを最小限に抑えるためには、自らのマインドセットを見直して、仕事についての考え方を変えるのもひとつの手だ。これは、仕事のプラス面に注目するということでもある。自分はこの仕事によって、社会にどのようなインパクトを与えているのか、どんなスキルが身についているのか、といった面を重視し、仕事によるストレスや負担にばかり目を向けないようにしよう。

また、自分と仕事に関する期待値を、より現実的なものに設定する必要もある。何かを依頼されても、必要不可欠でない場合や、引き受ける余裕がない場合には、「ノー」と言えるようになることも重要だ。

上司と話し合う場を設け、自分の状態を打ち明けて、ワークライフバランスの改善に向けて協力してもらおう。職務を変えてもらったり、異動を希望したりしてもいい。それでも状況が改善しない場合には、現在の会社にこだわらず、新しい仕事を探そう。

キャリアの方向転換を検討し、新しい自分を見つけよう。大学などに通って違うことを学んでもいいし、新しいキャリアの展望を描いてもいい。幸せになれる道、やる気や元気がわいてくる仕事を模索してほしい。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ・編集=遠藤宗生

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