Z世代(1997年~2013年生まれ)の最年長にあたる25歳の約30%が2022年に家を所有しており、同じ年齢で家を所有していたミレニアル世代(1981年~1996年生まれ)の割合の28%や、X世代(1965年~1980年生まれ)の割合の27%を上回っている。しかし、25歳で家を所有していたベビーブーマー(1946年~1964年生まれ)の割合は32%で、Z世代よりも高かった。
Z世代の住宅所有率が、親のミレニアル世代が同じ年齢だった頃の所有率を上回った一方、2022年に40歳となったミレニアル世代の住宅所有率(62%)は、彼らの親のベビーブーマー世代が同じ年齢だった頃の所有率(69%)に届いていないことも判明した。
Z世代の最年長グループは、2020年と2021年の住宅購入ブームの時に家を購入したが、ミレニアル世代の最年長は、2008年の住宅ローン危機の頃に25歳になっていた。
Z世代の住宅購入者の多くは、バージニア州バージニアビーチやシンシナティなどの価格が手頃な地域で家を買っており、ミレニアル世代の購入者の多くは、シアトルやフィラデルフィアなどの雇用が多い地域で家を買っている。
Z世代の多くは、2020年から2021年にかけての金利が低かった時期に家を購入しており、25歳以下の購入者の住宅ローン金利の平均は3.1%だった。また、ブルームバーグのレポートによると、パンデミック時のZ世代の賃金上昇率は12%に達し、他の世代の2倍の伸び率を記録したことも、この世代の購入率を押し上げることにつながったと考えられている。
Z世代はまた、住宅価格が低い地方で小都市に購入している。これは、25歳以下の人々がリモートワークやハイブリッドワークの時代に社会人となり、場所についてより柔軟に対応できたことが一因と考えられている。
「ミレニアル世代は、Z世代に比べて経済的に不運だった」と、レッドフィンのチーフエコノミストのDaryl Fairweatherは述べている。「ミレニアル世代の多くが大学卒業後に初めて職を得た2008年に、前回の金融危機が訪れた」と彼は指摘した。
(forbes.com 原文)