カイザーパーマネンテは「サンタローザ病院で最近、約3500人いるスタッフのうちの十数人と一部の患者がCOVID-19陽性と診断された」と発表。「これを受け、ただちにサンタローザ病院と救急センターで患者に直接対応する医師・スタッフにマスク着用を義務づけた。すべての来院者に対しても、院内ではマスク着用を求めている」と続けた。
さらに「マスク着用をはじめとする公衆衛生的介入については、連邦・州・地域の当該規制をチェックし順守している」と強調。「これらの指針は2023年4月3日に変更され、全医療施設において患者・来院者・スタッフへのマスク着用は義務ではなくなったが、引き続き推奨されている。カイザーパーマネンテはこの指針に従っており、集団感染の発生状況に応じた感染対策の指針も作成している」と説明した。
確かに、カリフォルニア州公衆衛生局は4月3日、州内の医療施設を対象に継続していたマスク着用義務を撤廃した。同州在住の女性が、ツイッターへの投稿で次のように指摘している。
“This policy change comes weeks after @CAPublicHealth lifted the last of the statewide mask mandates on April 3”
— Sarah Lerner (@SarahLerner) April 21, 2023
We knew this would happen. One of the many reasons why so many of us fought to #KeepMasksInHealthcare#KeepMasksInCA https://t.co/QEE7cGfSLZ
「(サンタローザ病院の)今回の方針転換があったのは、州公衆衛生局が州全体を対象とした最後のマスク着用義務を解除してから数週間後だ。こうなることはわかっていた。とても多くの人たちが『#KeepMasksInHealthcare(医療施設でマスク着用を継続しよう)』『#KeepMasksInCA(カリフォルニア州でマスク着用を継続しよう)』と訴えていた理由の1つだ」
なぜ「こうなることはわかっていた」のか。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染予防策をいきなり解除して、すぐに新型コロナの集団感染や感染急拡大が起きるというのは、2021年春以降、何度も繰り返し起きていることだからだ。