北米

2023.04.23 09:00

バイデン再出馬への反対、民主党支持者でも過半数に

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ジョー・バイデン米大統領が、早ければ25日にも2024年大統領選への出馬を正式表明する意向であることが、複数のメディアにより報じられた。しかし、AP通信とNORCによる新しい世論調査では、民主党支持者を含め、過半数の米国人がバイデンの不出馬を望んでいることが示されている。
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4月13日から17日にかけて米国の成人1230人を対象に実施されたこの調査では、2024年にバイデンが再出馬することを望む回答者は26%にとどまり、望まない人は73%だった。民主党支持者に限ると、出馬希望が47%、不出馬希望が52%だった。

ドナルド・トランプ前大統領も同様に不人気で、回答者全体の30%が出馬してほしくないと回答。ただ、共和党支持者では、55%が出馬を望むと答えた。

ただし、民主党支持者の81%は、バイデンが出馬した際には支持する意向を表明。41%は「必ず」、40%は「おそらく」バイデンに投票すると答えた。全体では、バイデンに「おそらく」または「必ず」投票するとの回答が43%だったのに対し、トランプに対する同じ回答は35%にとどまった。
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AP通信が世論調査の回答者にインタビューしたところ、バイデンが再出馬すべきでない理由として、年齢が最も多く挙げられた。バイデンはすでに米国史上最高齢の大統領であり、再選すれば2期目の就任時には82歳、任期終了時には86歳になる。

バイデンの支持率は現在、全体で42%、民主党支持者で78%、共和党支持者ではわずか7%だ。AP通信による3月の世論調査での38%からは改善したが、世論調査分析サイト「ファイブサーティーエイト(FiveThirtyEight)」の集計によると、2021年8月以降、支持率が50%を超えたことはない。

AP通信やワシントン・ポストなどは、バイデンの側近が出馬表明の日として25日を候補に挙げていると報道。ニューヨーク・タイムズは、バイデン陣営が立候補を表明するビデオをすでに制作中だと伝えている。この日は、バイデンが2020年大統領選の民主党予備選への出馬を表明してからちょうど4年に当たるが、最終決定はまだとみられ、ホワイトハウスもこの報道を事実と認めていない。

民主党からは、2020年の予備選にも出馬した作家マリアンヌ・ウィリアムソンと、反ワクチン活動家として知られるロバート・F・ケネディ・ジュニアが立候補を表明しているが、いずれもバイデンに対抗できる有力候補ではない。

一方、共和党の候補指名争いは過熱している。ウォール・ストリート・ジャーナルが21日に発表した世論調査結果では、共和党の予備選で投票する可能性が高い人々の間では、トランプが51%の支持を得ている一方、フロリダ州のロン・デサンティス知事の支持派は31%のみとなった。デサンティスの支持率は昨年12月、トランプを14ポイント上回っていたが、形勢は今や逆転。デサンティスは最近、急速に支持を失っており、地元フロリダ州の議員の一部でさえもトランプ支持を表明している。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太・編集=遠藤宗生

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