毎年夏になると、ポルトフィーノの狭い通りには大勢の観光客がひしめく。自撮り規制は、景勝地での混雑緩和を目的としている。
観光客の自撮りを禁止
リグーリア海に突き出た半島にあるポルトフィーノは、写真撮影ルールを厳格化し、観光客がたむろするのを抑制するため一部地区を待機禁止区域に指定した。最高のセルフィーを撮影しようと景勝地に「長居」していると、最高275ユーロ(約4万円)の罰金が科される恐れがある。
村は、バカンス最盛期に歩行者がごった返すのを防ぐには規制が必要だと説明。観光客が写真を撮るために立ち止まり、道を塞いで「無秩序な混乱状態」を引き起こしているのが原因だと主張している。
自撮り禁止はいつから?
罰金措置は、村が観光客で賑わった4月9日のイースター(キリスト教の復活祭)の週末に初めて導入された。観光シーズンが本番を迎える夏季は毎日朝から夕方6時まで写真撮影が規制され、「インスタ映え」スポットとして有名になった景勝地2カ所に適用される。ポルトフィーノの人口は500人余りだが、夏の間は何千人もの観光客が村に押し寄せる。カーダシアン姉妹やビヨンセら有名人が訪れたこともある。
ポルトフィーノ、夏に行くべき?
夏場は特に混雑するので、人混みが苦手なら観光シーズンを避けるのがおすすめだ。現地滞在中に観光客の雑踏から逃れたければ、近郊にある世界遺産のチンクエ・テッレに赴き、夢のような景色が広がる海岸線に沿って崖の上を曲がりくねる小道をハイキングしてみてはどうだろう。
(forbes.com 原文)