ヘルスケア

2023.04.22 09:00

「おならをしたら膣から子宮が出た」 10代少女の体験談が話題に

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通常、おならをするときは、自分の体から何が出てくるかに気をつけたいものだ。それによって、いつ部屋を出入りすべきか、下着を着替える必要があるかといった重要な判断がしやすくなる。

ある10代の少女が最近、TikTok(ティックトック)への投稿で、自分の身に起きた珍事について語った。おならをしたら、膣から子宮の一部が飛び出たというのだ。ハンドル名「@fresnonightcrawler」の少女は、次のように語っている。

@fresnonightcrawler Replying to @fruity_kass ♬ original sound - Diabott

「17歳のとき、すごく大きな音を立てておならをしたら突然、卵を産んだような感覚になった。ベッドの中で、テニスボールの上に座っているような」

「何かが出たような感覚で、うんこをもらしちゃったのかと思った。何がおかしいのかわからず、バスルームに行って見てみたら、自分にちんちんがある!?と思った」

「実は、子宮が落ちて出てきていた。普通は、70代半ばになって骨盤底がギブアップするまでこれは起きない。うんこをするときにいきむと、骨盤底が弱まって子宮が落ちることがある。そうなったら、ただ押し戻せばいい」

この動画は大きな反響を呼び、他のユーザーからは「毎回おならをするときに考えてしまう」「もう絶対うんこもおしっこもしない」「これを見ているときにおならが出て、パニックになった」といったコメントが相次いだ。

@fresnonightcrawlerに起きたのはおそらく「子宮脱」だ。子宮の一部が膣管やその下まで移動する疾患で、子宮を支える子宮仙骨靭帯や基靭帯などが弱まることで起きる。要因としては、出産や加齢のほか、マルファン症候群やエーラス・ダンロス症候群などの結合組織疾患がある。

米国医師会雑誌(JAMA)に発表された研究結果によると、20~39歳の女性の9.7%、80歳以上の女性の49.7%が、何らかの骨盤臓器脱を経験している。BMIが高い人は子宮脱が起きやすいとされている。

骨盤臓器脱の重症度は「POP-Q」と呼ばれるシステムで測定される。口と鼻を閉じて息を吐くように力む「バルサルバ法」を行った際、臓器がどれほど出るかにより、以下の4段階に分類される。

・ステージ0 飛び出しなし
・ステージ1 先端が、処女膜の上方1cmより上の部分にまで出る
・ステージ2 先端が、処女膜面の上方または下方1cm以内まで出る
・ステージ3 先端が、処女膜の下方1cmを超えるが膣の全長を下回る部分にまで出る(例えば、膣のすべてが出ていない場合)
・ステージ4 膣の翻転が実質的に完了

(出典:Journal of Medicine and Life
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翻訳・編集=遠藤宗生

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