こうした「性的マインドフルネス」を手軽に養うための方法として、この研究論文の著者は以下のようなやり方を挙げている。
・独りよがりの決めつけはやめて、パートナーは、自分の体以外の要素にも引かれていることを認識しよう。相手は、あなたのユーモアのセンスや考え方、感情などを愛しているはずだ
・不安に思うことをあえて口に出し、気持ちがよそへ向かう原因となるこうした要素を取り除くために、パートナーといっしょに計画を立てよう。快楽だけでなく、感情面での親密さを得ることも、セックスの究極の目標の1つだ
・性的なマインドフルネスを実行に移し、喜びに満ちた時間を味わうには、以下のような問いを投げかけるといいだろう。「自分のパートナーはどんな匂いや味がするのか?」「相手の肌のぬくもり、触った時の感触はどんな感じだろうか?」「声にはどんな響きがある?」「触られたら自分はどう感じる?」「パートナーに抱擁されている時、自分の中に湧いてくる感情は?」
第3の理由:家事労働分担の不平等
『Archives of Sexual Behavior』に掲載された最近の研究では、女性の性的欲望が低下する理由として「家事労働の分担に関する不平等」が挙げられている。男性にとっては意外に思えるかも入れないが、男性が自身の行動を改め、パートナーが家事について、今までよりも支えを得ていると実感できるよう努めることは、妻や恋人の情熱に再び火をつける一助になるはずだ。パートナーとの関係では、コミュニケーションが不可欠だ。家事関連の負担を軽減させられるよう、自分も努力すると相手に伝えよう。
そして最後に強調しておきたいのは「行動に移す」ことの大切さだ。日々の家事に関して、パートナーを(無報酬の)プロジェクトマネージャーとして扱うのではなく、チームとしてともに取り組む意志があることを身をもって示せば、パートナーとあいだの、性生活を含むあらゆる関係が改善する可能性が高くなるだろう。
(forbes.com 原文)