スポーツ

2023.04.22 11:30

富永啓生は4人目のNBA選手に? 和製「ステフィン・カリー」と一躍有名に

ホイバーグHCは富永選手の最大の課題はサイズ(富永選手の身長は188cm)だと話していました。僕も何人かバスケ関係者の方と話したことがあるのですが、「もう少し身長があれば」と口を揃えておっしゃっていました。しかしそれを補うため、富永選手はセットプレーを誰よりも早く覚えるようにしたり、ディフェンスのルールを覚える努力を怠っていないそうです。きっと身体能力や身体の大きさは「バスケットIQ」でカバーしていってくれるはずです。
ネブラスカ大学の監督を務めるホイバーグHC(Getty Images)

ネブラスカ大学の監督を務めるホイバーグHC(Getty Images)


ちなみに、富永選手ですが、渡米時の体重が60kg台だったのですが現在は80kg台にまで身体が大きくなっているそうです。身体を大きくするため怪我を懸念している方も多いのですが、現在大きな怪我もなく順調に体格を変化させていっている点を見ても、富永選手が積み重ねている努力を感じることができます。なお、ホームパーティに参加してもお酒は一切、口にしないそうです。

すでに大学卒業に必要な単位もほとんど取得しているそうなので、今後バスケットボールにより集中できる環境になりそうですね。成長中の彼に対して批判の声を見ることもあるかと思いますが、僕は富永選手のキャリアを陰ながら応援していこうと思います。2022-2023のネブラスカ大学での富永選手のスタッツは13.1得点 3Pt% 40%(2021-2022シーズンは 5.7得点 3Pt% 33%)と着実に成長しているので、NBAへの階段を少しずつ登っています。
着実に成長している富永啓生選手(Getty Images)

着実に成長している富永啓生選手(Getty Images)

アメリカンスポーツの規模の大きさ

この記事を書く上で情報収集していたところ、改めてアメリカンスポーツの規模の大きさに圧倒されたので最後に紹介させてください。富永選手の所属するネブラスカ大学が使用するアリーナなのですが、なんと1万5500人収容できるそうです。ちなみに2022-2023シーズンの開幕戦では、1万3000人程度が来場したため満席ではなくても、Bリーグの最多入場者数がアルバルク東京の9555人なので比較すると、規模の大きさが伝わりやすいのではないでしょうか。

最後に「大きさ」つながりでご紹介したいのが、富永選手のお父さんです。なんと父である富永啓之さんの身長は211cmだそうです。世界選手権にも出場した元バスケットボール選手で、日本一「身長差のある夫婦」としてテレビ番組に出演したこともあります。気になる方はこちらもチェックしてみてください。

話がやや脱線してしまいましたが、今回紹介した富永啓生選手以外にもジェイコブス晶選手、川島悠翔選手など海外でNBAを目指して挑戦している日本の若者たちがたくさんいます。そんな彼らの成長を見守りながら、僕たちと一緒にNBA観戦を楽しみませんか?

連載:まっつん&しゃっくの素人NBA入門塾

(*次週4/29分はお休みし、次回のコラムは5/6に掲載します)

文=しゃっく

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