ウィンターカップで一躍有名に!
U-18の試合が行われたのが2018年の夏頃で、その年の冬に富永選手が高校バスケットボール界で一気に有名になる出来事がありました。それが、ウインターカップです。当時まだ無名だった富永選手がなんとこのウィンターカップで平均39.8点という信じられないスタッツを叩き出して、大会得点王に。ここでバスケ界の話題を一瞬にしてかっさらっていきました。
準決勝で破れてしまいましたが、僕たちバスケットボールファンの心を盗んだ選手はきっと富永選手でしょう!記録にも、記憶にも残ったことは間違いありません。
富永選手の海外挑戦がスタート
富永選手の衝撃的な試合を見てしまった僕は「海外で挑戦してほしいな」と親心のように願っていたのですが、海外挑戦するというニュースが入ってきました!面識もないし、母校が一緒なわけでもないのに、同じ日本人というだけでこんなにワクワクするんだと思ったのを今でも覚えています。当時、富永選手は日本の大学かアメリカの大学に進むか、悩んでいたそうです。悩んだ結果、アメリカへ進学することを決め、何校かNCAAディビジョン1のチームからもオファーをいただいたそうなのですが、学力面でNGとなり、その時に声をかけてくれたレンジャー短大に進学を決めたそうです。
そして、2019年の夏にNJCAA(全米短大体育協会)1部所属のレンジャー短大に進学しました。そこでプレースタイルが変わってしまうのではないか。U-18や、ウィンターカップのときのように軽々と3Ptを連発する姿が見れなくなるのでは?など、勝手に心配していたのですが、そんなバスケ好きのおじさんの心配は全くの無駄でした。彼はその頃と変わらないバスケットボールのスタイルを貫き、磨きをかけていきました。
レンジャー短大の得点源として活躍し、彼はなんと八村塁選手や渡邊雄太選手も活躍していたNCAA(全米大学体育協会)のディビジョン1への編入が決定。しかも編入先はNCAAトーナメントの優勝実績を持つ大学が5つもあるビッグテン・カンファレンスに所属するネブラスカ大学でした!
NCAAでも富永選手の躍動が止まりません
ネブラスカ大学へ編入後も富永選手のプレイスタイルは変わることなく、3Ptを武器に得点を重ねている姿を見て、その強心臓に毎度驚かされております。今年は、活躍が評価されビッグ10カンファレンスの2022-23レギュラーシーズンアワードで特別賞も受賞しました。年々、富永選手がチームに欠かせないキーマンになっていくのが楽しくて仕方ありません。カンファレンスの公式SNSでも富永選手をフォーカスした動画が掲載されていました。その動画のタイトルが「日本のステフィン・カリー:富永啓生」ということで、この投稿に関してはステフィン・カリー本人がTwitterで反応を示すなど話題になりました。
Love it, Keisei!
— Stephen Curry (@StephenCurry30) February 16, 2023