FIBAは18日、男子バスケットボール・オリンピック予備予選トーナメントへのロシアチームの参加を認めない方針を決定した。
FIBA幹部らは、以前、国際オリンピック委員会(IOC)が、ロシアおよびベラルーシの選手が、国や国に属する組織の代表チームとしてではなく、個人選手として参加することを認める決定を下したことにも言及した。
発表にベラルーシ(IOCの決定にロシアとともに含まれていた)への言及はなかったが、同国は世界ランキングが低いため、男子、女子ともにトーナメントの参加資格がない。
男子代表チームと同様にロシア女子代表チームも、昨年2回の予選トーナメントから除外され、パリ・オリンピックへの参加を逃している。
FIBAは以前、ロシアのチームおよび審判が、いかなる国際大会に参加することも禁止すると発表した。
他のスポーツ団体の中には、ロシア、ベラルーシの選手が参加を許されていることを理由に、オリンピック予選の開催を中止したところもある。ポーランド・フェンシング連盟は今月、女子フルーレの予選を中止した。フランスおよびドイツのフェンシング団体も同様に中止を発表した。国際アイスホッケー連盟は、ロシアおよびベラルーシ・チームの除外を支持すると発表し、両国のチームが今後の選手権や大会に参加することを禁止した。国際体操連盟は、ロシアとベラルーシの全選手を「追って通知するまで」除外すると発表した。国際自転車競技連合は、両国の選手の参加を禁止したが「中立」選手としては競技に参加できる。
ウィンブルドン選手権は先月、ロシアおよびベラルーシの選手について、ウクライナ戦争に関して「中立」の立場を守る限り参加できると発表した。同組織に先立ち、テニス全米オープンは昨年「自国政府による行動や決定の責任を選手個人に負わせない」ために、両国の選手の参加を認めると発表している。
ロシアおよびベラルーシ選手の除外は、IOCによる両国選手の国際大会への参加を禁止する決定に沿ったものだ。ところがIOCはその後この決定を覆し、ロシアとベラルーシの選手が中立旗の下で参加することを認めると発表した。
米国、英国、開催国フランスを含む30カ国以上の代表は2月に、IOCの方針変更に「同意しない」旨の声明を発表した。ラトビア、リトアニア、ポーランドおよびデンマークをはじめとする他の国々もオリンピックのポイコットを示唆した。IOCの決定に対しては選手個人による抗議行動もあり、現役、引退合わせて300人以上のフェンシング選手が、ロシア、ベラルーシ選手の禁止を支持するよう呼びかけ、両国選手の参加は「破滅的な過ち」であると主張した。
(forbes.com 原文)