ウェビナー参加者の半数は20分程度で有効性を判断、コンテンツの作り方に影響

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コロナ禍で広まったオンラインでのイベントや講演会、いわゆるウェビナー。5月8日からは新型コロナウイルス感染症の分類がインフルエンザと同じ5類に引き下げられ、すでにマスク着用も任意に移行しているいま、アフターコロナでのイベント・講演会は再びオフライン開催が主流になるのでしょうか。

そうした中、オンラインイベント企画を支援するトップランナーマーケティングが、仕事や業務に関するウェビナーに1回以上参加、または検討したことがある人を対象に、ウェビナーに関する意識調査を行っています。

それによりますと、仕事や業務に関するイベントがオンライン・オフライン両開催するとき、オフラインでも参加可能な状態の場合、どちらに参加するか問うたところ、52.9%の人がオンラインで申し込むと回答。オフライン、いわゆる対面での参加にあまりこだわっていないことがわかりました。

これは、コロナ禍でウェビナーに参加し、特にオフラインにこだわる必要はないのではと感じた人が多かったのではないでしょうか。現地へ赴く移動時間が省かれるといるメリットもありますが、人脈を構築するという点では薄れるため、そのあたりをどうカバーしていくのかが課題になると思われます。

またウェビナーに1回以上参加した人に、60分間のウェビナーに参加した場合、開始何分で視聴を続けるか否か判断するかを問うたところ、15分程度が18.5%と最も多く、20分以内と回答した人は55.9%となっていました。見る価値のあるウェビナーにするためには、つかみが重要で、主催者は最後まで見続けてもらうための仕掛けを前半にどれだけつくれるかがイベントの成功につながるようです。

ウェビナーの使ったことのある機能としては「チャット」が一番でしたが、3割の人は「見ているだけ」と回答。チャットや投票といった機能を活用し、参加者との交流を図っていくことも、視聴離れを低減させるポイントになるかもしれません。

ウェビナーに参加するきっかけとしては、企業のメルマガがトップで、ついで知人や同僚からの紹介となっています。このことから日々のマーケティング活動が重要であり、SNSで拡散されるような仕掛けが必要なようです。

意外とオンラインで参加したい人が多く、今後もオンライン・オフラインでのハイブリッド開催が当たり前になりそうです。主催者としては負担が増えますが、参加者に満足してもらう施策づくりがイベントを成功させる鍵となるでしょう。

出典:トップランナーマーケティング「ウェビナーに関する意識調査」より

文=飯島範久

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