経営・戦略

2023.04.20 10:00

今こそブランドは自社の「サステナビリティ」について正直になるときだ

Getty Images

オーストラリアのアパレルブランドEtiko(エティコ)は、常にA+のサステナビリティ評価を獲得してきた。しかし、同社は最近、もはや自分たちはサステナブルなブランドではないと発表した。同ブランドの実践と価値観は変わらないが「『サステナブル』という言葉は、長年にわたるグリーンウォッシュによって汚され、最終的にメッセージの価値を薄めてしまった」と考えているのだ。
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他のブランドにとって、サステナビリティについて正直になることは、環境に優しいということの基準を高めることを意味する。Alter Eco(アルテルエコ)は、中南米でクリーンでグリーンな、責任ある工程で作られたチョコレートを販売している。そのパッケージと包装紙は、産業用コンポスト(堆肥・堆肥にする処分方法)が可能だけでなく、バックヤード・コンポストも可能で、つまり、顧客自身がその商品をコンポストできるようになっている。Alter Ecoは、環境を維持することではなく、環境を再構築し再生することが重要だと考えているのだ。

まだやるべきことがあることを正直に伝える

サステナブルなブランドは、目標や進捗状況、やるべきことを正直に伝えている。

このような企業は、他の企業が従うべき模範となるような立場をとっている。

Clif(クリフ)やSambazon(サンバゾン)などの食品ブランドは、プラスチックがゴミにならない世界をつくるためのエレン・マッカーサー財団のグローバルコミットメントや、One Step Closer to Zero Waste(ワンステップ・クローサートゥ・ゼロウェイスト)などのイニシアチブに参加している。これらの企業は、言葉と行動を一致させ、サステナビリティ目標に向けた進捗状況について透明性のある最新情報を提供している。
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サステナビリティは重要だ。グリーンウォッシュに対する最良の解毒剤は、説明責任だ。透明性のある最新情報を共有し、社内や顧客に対して説明責任を果たすことは、誠実なサステナビリティへの取り組みを示すことになる。顧客は、企業が完璧であることを常に求めているわけではないが、努力することを期待している。

ブランドは言ったことを実践しなくてはいけない。今年のアースデイには、サステナビリティと、まだ達成されていない進歩について、正直に話してもらいたい。

forbes.com 原文

翻訳=Akihito Mizukoshi

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