会員数は3カ月で175万人増加し、世界の有料加入者数は2億3250万人に達した。これはアナリストの平均予想の2億3200万人を上回る加入者数だが、その伸び幅は前四半期の約800万人から約77%減少した。
ネットフリックスの株価は、18日の時間外取引で終値から一時10%急落したが、その後は買いが入り1%安まで値を戻した。同社は第2四半期の1株当たり利益を2.84ドルと予想したが、これは市場予想の3.07ドルを大きく下回る数字だった。ネットフリックスは、今回の決算発表で初めて、来期の加入者数予測を開示しなかった。
しかし、同社は昨年の第1四半期、第2四半期と連続して加入者数を減少させた後に、3四半期連続で加入者数を増加させている。
ネットフリックスの第1四半期の利益は13.1億ドルで、市場予想(13億ドル)をわずかに上回った。売上高は81.6億ドル(約1兆1000億円)で、市場予想(81.8億ドル)をわずかに下回った。
ネットフリックスは、昨年の加入者数の減少を受けて、11月に安価な広告付きプランを開始し、今年春にはアカウント共有の取り締まりを開始した。同社の共同創業者で長年CEOを務めたリード・ヘイスティングスは、1月に退任した。
今後の注目ポイントに挙げられるのが、パスワード共有の取り締まりが収益に与える影響だ。バンク・オブ・アメリカのアナリストのJessica Reif Ehrlichは直近のメモで、今回の措置により年間収益がおよそ15億ドル増加すると推定し、パスワードの取り締まりを「巨大な長期的機会」と呼んでいた。
FactSet dataのデータによると、ネットフリックス株は、5年ぶりの安値をつけた2022年5月12日以降のS&P500の中で3番目にパフォーマンスの良い銘柄となっている。しかし、同社の株価は2021年11月のピーク時からまだ50%以上下落している。
一方、ネットフリックスは16日に予定されていたリアリティ番組『Love Is Blind』のライブ配信が、技術的な問題で中止になったことで、批判を浴びている。この番組は、先月行われたコメディアン、クリス・ロックの特番に続く、同社にとって史上2番目の大型ライブ番組となる予定だった。
(forbes.com 原文)