テキサス大学オースティン校アマゾンサイエンスハブは、アマゾンが主要な研究大学や科学組織と設立している一連のサイエンスハブの中の最新のものとなる。いずれのハブも、科学と工学の発見と応用を刺激する、学術界とハイテク産業界のコラボレーションを促進することに重点を置いている。また、このハブは、若い科学者やエンジニアがハイテク分野でのキャリアを築くための準備にも役立っている。
アマゾンが支援するサイエンスハブは、これまでにもマサチューセッツ工科大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、ワシントン大学、マックス・プランク・ソサイエティなどで設立されている。
アマゾンは、当初5年間が予定されている新しいパートナーシップを通じて、研究プロジェクトや博士課程学生への奨学金、学際的イノベーションを構築するためのさまざまな活動やイベントへの資金提供を予定している。このハブはオースティン校のコックレルエンジニアリングスクール内に置かれるが、他のさまざまな分野の研究者や学生も参加する予定だ。
機械学習、画像・映像処理、ロボット、ネットワーク・通信の4つの研究分野が当初の優先課題として挙げられている。
テキサス大学オースティン校のジェイ・ハーツェル学長は「より多くの優秀な人材を集め、よりインパクトのある研究を生み出し、学生が最大の野望を達成できるよう、一流企業や団体とのさらなる連携に努めています。アマゾンとの新しいハブの立ち上げは、この取り組みの最新の成功例です」と同校の発表で述べている。「このコラボレーションから、研究者や学生がどのような発見をし、その発見がどのように世界を変えていくのかに、大いに期待しています」
他のアマゾンのサイエンスハブと同様に、テキサス大学とアマゾンには、アマゾン奨学生プログラムや、同社を通じて以前助成金の支援を受けている教員を含む、パートナーシップと共同作業の広範な歴史がある。同大学の発表によると、テキサス大学の持つ視覚神経科学、ストリーミング、ソーシャルメディアに関する専門知識が、新しいハブのための魅力的なパートナーにしたのだという。チャンドラファミリー電気・コンピュータ工学科の中にあるコックレルファミリー寄附講座のアラン・ボヴィックが、ハブのディレクターを務める。
プライム・ビデオの技術担当副社長のBA・ウィンストンは「アマゾンは、テキサス大学オースティンハブを設立できることを大変うれしく思っています。何年もの間、私たちのトップ科学者たちはテキサス大学オースティン校の大学院生たちと共同で、スマート圧縮を実現し、最高品質のメディア再生体験を大規模に実現することを助けるマルチモーダルAIモデルなど、知覚的なビデオ品質を予測する客観的な機械学習モデルを開発するようなトピックで協力していますので」と語った。
(forbes.com 原文)