共創によってメタバースの新しい価値をつくる
テレビ朝日は2021年に始まった『声優パーク建設計画VR部』から、放送コンテンツとデジタル空間におけるメタバース体験の融合をいち早くかたちにした。現在も『新世界 メタバースTV!!』として放送する同番組では、リアルのイベントと連携してメタバースアイドルの育成やオリジナルゲームの開発などを発信している。テレビ朝日は放送コンテンツにメタバースの要素をいち早く採り入れた。『新世界 メタバースTV!!』は同社の看板番組の1つだ
同番組ではオリジナルの仮想都市「光と星のメタバース六本木」を、メタバースプラットフォームのcluster(クラスター)上に開設。アニメ作品とのコラボカフェ、お笑いや音楽のライブなどバーチャル空間内でさまざまなイベントを実施する。テレビ朝日は毎年夏、六本木ヒルズエリア全域を会場とする夏祭りイベント「テレビ朝日・六本木ヒルズ SUMMER STATION」も主催している。「今後はイベントの一部にメタバースを組み合わせて、リアルとバーチャルのイベント連携を企画したい」と荒井氏は語る。
SmartCityXは、立ち上がりの時期がコロナ禍と重なったことから、第1期・第2期にはデジタル化が進む中で「ニューノーマル時代のスマートシティ」をテーマとした共創活動が進んだ。今年はパンデミックの影響が落ち着いてきたことから「第3期はSmartCityXが重点的に取り組む4つのテーマ領域に沿って、参画するパートナー企業がより闊達なディスカッションを交わせる機会も増えるのではないか」と宇都宮は期待を込めて展望を語る。SmartCityXに参加する企業同士の共創を全力で支援することはスクラムスタジオの重要な使命だ。
スクラムスタジオ Program Managerの宇都宮沙織