ソンは、フォーブスが4月17日に発表した「韓国の富豪50人」ランキングで昨年の9位から41位にまで順位を下げた。また、ドゥナムの取締役副社長のキム・ヒョンニョンは、ランキングから完全に脱落した。
ソウルに本社を置く同社の評価額は、2021年秋にK-PopのスーパーグループBTSの所属事務所のHybe(ハイブ)が約4億ドル(約537億円)で、約2.5%の株式を購入したピーク時に170億ドル(約2兆2830億円)に達したが、現在はその4分の1以下になっている。
もう1人のランキングからの脱落者は、2021年8月にブロックチェーンベースのゲームの世界展開を開始したゲーム開発会社「WeMade(ウィーメイド)」の創業者のパク・クァンホだ。彼の保有資産は、2021年秋に10億ドル(約1340億円)を突破したが、ウィーメイドは昨年1239億ウォン(約126億円)の純損失を計上し、株価はほぼ半分にまで下落している。
これらの富豪の転落は、韓国の暗号資産分野の投資家の苦境を浮き彫りにしている。韓国の金融委員会によると、2022年6月時点で、韓国人の約4分の1が暗号資産取引所の口座を開設しており、韓国人が保有する暗号資産の価値は、2022年の上半期に前年同期比で60%近く減少していた。当局の最新データによると、韓国のテラ社のステーブルコインの崩壊により、約600億ドル(約8兆円)相当のトークンが一掃された。
また、2022年11月の大手取引所のFTXの崩壊によって、さらなる損失が予想されている。CoinGecko(コインゲッコー)によると、韓国人は破産を申請する前のFTXの最大のユーザーだった。
(forbes.com 原文)