四国で空飛ぶクルマの運行へ、SkyDrive製品を大豊産業がプレオーダー

プレスリリースより

4月13日に個人向け予約販売を開始して話題となったSkyDriveの空飛ぶクルマ「SD-05型」ですが、香川県高松市を拠点とする技術商社、大豊産業が同機の購入を決め、プレオーダーの覚書を締結しました。

SkyDriveは、2人乗りの空飛ぶクルマSD-05の開発を進める一方で、企業向け、さらに個人向けの予約販売を始めています。2021年10月には国土交通省が同型機の型式証明申請を受理し、現在は型式証明が航空法に基づく審査が行われているところですが、2025年までに開発が完了し、型式証明を取得してリリースする予定です。また2025年には、大阪万博での実際の運航も計画されています。

大豊産業は、大小の島が点在する香川県と愛媛県を中心とした地区の移動、地域活性化といった課題解決に空飛ぶクルマを活用する事業を検討していて、その本格化にともないSD-05の導入を決めたということです。プレオーダーの覚書締結とは、今後の開発状況によって仕様や価格などが変更されても購入を約束するというもの。つまり大豊産業は、顧客であると同時にSkyDriveの事業を後押しする立場にもなるわけです。

大豊産業の代表取締役社長、乾和行氏は「遠い未来だと思っていた空飛ぶ車の実現が、もう目前に迫っており、スカイドライブ社と大豊産業が協業し、地域社会の発展や世界の人々のより豊かな暮らしを実現していくことにワクワクが抑えきれません」と話しています。
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空飛ぶクルマは、国土交通法も明確に定義をしていませんが、電動、自動操縦、垂直離着陸の条件を備えた航空機とのイメージで世界的に認識されています。一般に小型軽量、低騒音のため狭い場所でも離着陸が可能で、都市部の交通手段やへき地への医師派遣など、さまざまな用途が期待されています。経済産業省と国土交通省は「空の移動革命に向けた官民協議会」を開催し、2030年の本格普及を目指しています。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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