健康

2023.04.22

AI時代に人間らしさを取り戻す「セルフアウェアネス」の実践

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正解のない時代を生きる私たちにとって、自分に意識を向けること、「セルフアウェアネス」を高めることの必要性が増している。

セルフアウェアネスには、自分に対する理解である「内面的自己認識(Internal Self-awareness)」と、他者が自分をどう見ているかに対する理解である「外面的自己認識(External Self-awareness)」の両面があり、日本のビジネスリーダーは、「内面的自己認識」が弱い傾向にある。では、どのようにしたら高めることができるのか。この記事で掘り下げていきたい。
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正解のない時代を生きる私たちの必修科目「セルフアウェアネス」

内面的自己認識の4つの要素

アジアで初めて、”未来に備えたソフトスキル”を必修で履修させるプログラム「Centre for Future-ready Graduates」をシンガポール国立大学で立ち上げ、現在はグローバル企業のリーダーシップ研修を多く手がけるクリスタル・リム・ランガ(Crystal Lim-Lange)氏は、著書「Deep Human」の中で「内面的自己認識」には4つの要素があると述べている。

その4つとは、「マインド(思考)」「感情」「カラダ」、そして「魂(高次元の自己)」だ。

いざ「自分を理解する」ことに取り組もうとすると、私たちは「マインド(思考)」で認識・理解することに終始してしまうことが多い。頭で考え、満足してしまうのだ。

ことに、「現代の日本人が1日に扱う情報の量は、江戸時代の日本人の1年分にも相当する」と言わるなか、それを実現するテクノロジーの恩恵は計り知れない一方で、どれだけ現代人が『マインド(思考)』至上主義になってしまったかの功罪も計り知れないと私は感じている。

自分への理解を『マインド(思考)』という要素以外からも深めていくこと。それを助けてくれるのが、感情、カラダそして魂(高次元の自己)という残りの3つの要素なのだ。

それでは、それぞれの要素をどのように取り扱うことで、ホリスティックに内面的自己認識を進めることができるのかについてご紹介しよう。
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文 = 小川麻奈

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