世界最大級のモーターショーである上海モーターショーは、18日から27日までの予定で開催されている。世界最大の自動車市場である中国で、昨年販売された車の約4台に1台がEVだった。
17日の米国市場で、最も株価を上昇させた中国のEVメーカーは、製造コストを下げる新たな生産プラットフォームを発表したシャオペン(Xpeng、小鵬汽車)で、同社の株価は14%近く急騰し、3カ月ぶりの高値となる11.43ドルをつけた。Eコマース大手のアリババは、シャオペンの3.9%を所有している。
「当社の進化型インテリジェント・アーキテクチャは、今後3年間のスマートEVの技術開発をリードしていく」と、シャオペンの共同創業者でCEOのヒー・シャオペン(He Xiaopeng、何小鵬)は声明で述べた。
上海に本社を置く自動車コンサルタント会社Automobilityの創設者でCEOのビル・ラッソは「スマートEVの基盤は、統合されたエレクトロニクスとソフトウェアで構築されており、ハードウェアのプラットフォームを変更することなく、継続的かつ頻繁にアップグレードが可能だ」と述べている。
米国に上場している他の中国の自動車メーカーの株価は、Nioが6%上昇して9.83ドルを、Li Auto(理想汽車)が6.1%上昇して26.13ドルをつけた。
ルッソは「中国市場は現在、新エネルギー車への歴史的な移行期にあり、このような移行は地球上の他の地域で類を見ないものだ」と今週のリサーチノートで述べている。「この移行期は、レガシーな自動車メーカーにとっては好ましくないものだ」と彼は続けた。
新華社通信が17日に報じたところによると、2023年第1四半期に中国が輸出した自動車は合計99万4000台で、前年同期比で70.6%の増加だった。さらに、同期間の新エネルギー車の輸出も24万8000台と、2倍以上に増えたとされる。
(forbes.com 原文)