Netflix「ラブ・イズ・ブラインド」生配信失敗 競合他社の嘲笑買う

ネットフリックスの人気リアリティー番組「ラブ・イズ・ブラインド」のライブ配信視聴パーティーに出席した過去の出演者(John Salangsang/Variety via Getty Images)

Netflix(ネットフリックス)の人気リアリティー番組「ラブ・イズ・ブラインド」で、米国時間16日夜にライブ配信予定だった再会エピソードが、技術上の不具合により予定時間を過ぎても開始されず、最終的に配信が中止された。視聴者からは怒りと失望の声が殺到。競合のストリーミング大手からはネットフリックスの失態をあざ笑うコメントが相次いだ。

ラブ・イズ・ブラインドは、独身の男女が相手の外見を知らぬままデートを重ね婚約する「社会実験」を行う番組。シーズン4の最後に参加者が再会する最新エピソードは、ネットフリックス史上2度目となる生放送番組として、米東部時間16日午後8時に配信される予定だった。

だがユーザーが予定時間にエピソードを視聴しようとしたところ「再生できません。インターネット接続を確認し、もう一度お試しください」といったエラーメッセージが表示された。ネットフリックスは当初、視聴者の懸念を受け、配信を15分遅らせるとツイッターに投稿(この投稿は後に削除されている)。だが、配信開始予定時間から約1時間半後にライブ配信を中止し、謝罪した。

視聴者はソーシャルメディアに怒りや嘲笑のコメントを次々と投稿。あるツイッターユーザーは、ネットフリックスが月額料金を値上げしたにもかかわらずライブ配信に失敗したと揶揄した。

ストリーミング大手を含む多くの企業も、即座に反応。Paramount+(パラマウント・プラス)はネットフリックスの投稿に返信するかたちで、批判の矢面に立っている同社のソーシャルメディア担当チームをねぎらうコメントをツイートした。

一方のHulu(フールー)は、自社のオリジナルドラマ「リトル・ファイアー」から、女優のケリー・ワシントンが薄ら笑いを浮かべて「ふむ…………」とつぶやくシーンの画像を投稿。ネットフリックスに直接言及はしなかったものの、この投稿は4万件以上の「いいね」と7000件以上のリツイートを獲得した。

Pluto TV(プルートTV)は、機に乗じて自社のサービスを宣伝。ネットフリックスのツイートへの返信で、プルートTVは「無料のテレビ」で、250以上のチャンネルと数千のオンデマンド映画・テレビ番組が楽しめると投稿した。

レンタルビデオ大手Blockbuster(ブロックバスター)は「当社のVHSレンタルを思い出して。時間どおりに問題なく見始められる」とツイートし、多くの「いいね」やリツイートを集めた。飲料ブランドのArizona Iced Teaは「このために息子の洗礼式を欠席したのに」とのジョークをツイートした。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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