セガは、ロビオの発行済株式とストックオプションの総数を、株式1株当たり9.25ユーロ、1ストックオプション当たり1.48ユーロで取得する。買収額は、ロビオ株式の14日終値から約19%増しとなる。
ロビオの取締役会は買収に賛同。同社株主の49%も同意したという。買収は株主と規制当局の承認を得る必要がある。
セガは、今回の買収により「ロビオ社が保有する高度なモバイルゲームの運営ノウハウを、セガの既存タイトルおよび新規タイトルに活用して行くことで、ポテンシャルの大きなグローバルモバイルゲーム市場において、セガのコンテンツをより多くのユーザーに届けて行く」としている。
セガサミーホールディングスの里見治紀代表取締役社長グループCEOは「成長が著しいグローバルゲーム市場において、特に今後のポテンシャルが大きいモバイルゲームの展開を加速させて行くことはセガにとって長年の悲願」だとコメントしている。
両社が買収交渉を行っていたことは数日前、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの報道により明らかになっていた。ロビオは今年、イスラエルの同業Playtika Holding(プレイティカ・ホールディング)から8億ドル(約1070億円)以上での買収を提示されていたとされるが、両社の交渉がまとまらなかった理由は不明だ。
2000年代後半から2010年前半にかけて大ヒットした「アングリーバード」シリーズは、ロビオの中核事業となっている。ダウンロード数はモバイルゲームとしては初の10億回に達し、複数の映画やテーマパークもつくられたが、ロビオはその成功を他のゲームで再現できずにいる。
(forbes.com 原文)