ウェルビーイングに「男女差」 女性が幸福度と自己肯定感で男性を上回る

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昨今、価値観の多様化や働き方改革の推進、新型コロナ感染症の拡大などを背景に、社会の重要キーワードになっている「Well-being(以下ウェルビーイング)」。ウェルビーイングは、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、ビジネスの場でも社員の心身の健康維持や増進を目指す健康経営の発展形、「ウェルビーイング経営」として広がりを見せている。

そんなウェルビーイングに男女差が存在するというデータが、4月14日に発表された。朝日新聞グループの朝日広告社は2022年11月21日〜24日、全国に住む20代〜80代の男女2800名を対象に、独自の「60のウェルビーイング指標™」に基づく調査を実施。

周囲との関わりについて、「困った時に相談できる人がいる」と答えた人の割合が女性では6割(60.6%)に達したものの、男性では43.5%に留まり、両者の間には17.1ポイントの差が存在。女性に比べ、男性は周囲に心を許せる人が少ない傾向がうかがえた。

一方で、自身の経済・成長について、「貯蓄や投資についての知識がある」と答えた割合は男性が38.3%となり、女性(23.5%)を上回る結果に。女性については、「日常生活に困らないだけのお金がある」「お金について、先行き・将来に見通しがある」などといったお金に関する指標5つのうち、「貯蓄や投資についての知識がある」と答えた割合が最低となり、特に貯蓄・投資面において未充足だということが明らかになった。

幸福度については女性が69.6%で、男性(59.3%)より10ポイント超高かったほか、自己肯定感(自分に価値があると思うか)についても、女性が44.5%で男性(41%)を上回った。その結果、幸福度、自己肯定感のいずれにおいても、女性が男性より高いことが分かった。

プレスリリース

文=大柏 真佑実

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