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ウォーレン・バフェット
「自分にわかることで、できることに全力を注ぐ」資産運用大手「バークシャー・ハサウェイ」会長兼CEO。米コロンビアビジネススクールでベンジャミン・グレアム教授に師事したのち、繊維メーカーだった同社を買収し、世界屈指の投資会社へと育て上げた。バリュー投資や成長株投資の手法で、コカ・コーラやディズニー、アメリカン・エキスプレスなどに出資。「フォーブス」のビリオネア・ランキングの常連で、名実ともに世界一の投資家に。
WHAT THEY MEANT
バフェットは、投資基準の一つに、「Circle of Competence(能力を発揮できる範囲)」を挙げる。自分が投資先の事業について正しく理解しているかどうか、を重視しているのだ。2016年に初めてアップルへ投資した際、話題になった。なぜなら、彼はそれまで自身の理解不足を理由にIT企業への投資を避けてきたからである。投資に限らず、リスクの高いことには慎重であることが大切なのだ。ジョージ・ソロス
「誰もが同じ世界を見ているからこそ自分で考えることが大切」ハンガリー生まれのヘッジファンド・マネジャーで、グローバルマクロ投資のパイオニア。通貨危機を予測してその名を世に知らしめた。2013には円相場で円安に賭け、40億ドルも個人資産を積み上げ、ヘッジファンド・マネジャーの長者番付1位に。投資手法は自身が考案した「再帰性理論(市場にはフィードバックループが存在し、投資家が株価上昇を追い求めればバブルが生まれる)」に基づく。
WHAT THEY MEANT
「What do you think?(あなたはどう思いますか)」。1980年代にソロスの資産を運用した経験をもつスパークス・グループの阿部修平CEOは、彼にいつもそう聞かれたという。阿部は、曖昧な答えを許さないソロスと過ごすことで、自分の考えをまとめ、発表する力を培うことができた、と話す。見ているものは同じでも、相場は正解がない世界。だからこそ、自分の頭で考える必要があるのだ。ベンジャミン・グレアム
「投資の成功に必要なのは『知的フレームワーク』である」投資家で、米コロンビアビジネススクールの教授。投資に科学的な視点を取り入れた『証券分析』『新賢明なる投資家 上~割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法~』(邦訳:パンローリング刊)などの著書で、ウォーレン・バフェットをはじめ、多くの投資家に影響を与えた。投資には特別な知性や知識は不要だと言い切り、知的フレームワークをもつよう投資家に促した。