成功には何年もかかるものだ。10代のころ演技を始めたイタリア人女優のシモーナ・タバスコ(28)の場合は10年を要した。
タバスコはFobesの取材に、「人にはそれぞれのビジョンがあり、それゆえにそれぞれの道があると思います」と語った。
タバスコがルシア役でブレイクしたのは、絵に描いたようなシチリアの海岸を舞台に、風刺、階級、特権が渦巻くドラマシリーズ「ホワイトロータス/諸事情だらけのリゾート」のシーズン2という、一大カルチャー・ムーブメントだった。
ドラマ「DOC あすへのカルテ」のエリーザ・ルッソ役や、Netflix(ネットフリックス)イタリアのシリーズ「ルナパーク」の主演で母国では知られていたタバスコ。今は国境を越えて、米国を拠点とするタレントエージェンシーWMEと契約し、キム・カーダシアンのアパレルブランドSkims(スキムズ)のキャンペーンで活躍している。
さらに彼女はニューヨークとパリの高級ファッションブランドのショーや、SAG賞(全米映画俳優組合賞)、ゴールデングローブ賞の授賞式にも登場している。
「セックス・エデュケーション」の脚本家も
タバスコは、一般からの推薦によって選出された「Forbes 2023 30 Under 30 ヨーロッパエンターテイメント部門」に選ばれたヨーロッパの若い才能の一人にすぎない。今年のリストに選ばれるには、2023年3月7日時点で30歳未満であり、過去に「30 Under 30」に選ばれたことがないことが条件とさた。審査員は、女優で「Under 30 Class of 2021」であるマリア・バカローヴァ、映画監督で「Under 30 Class of 2021」であるファイム・ブイヤン、ミュージシャンで「Under 30 Class of 2021」であるジョイ・クルックス、ウクライナのラップグループで「Under 30 Class of 2022」であるフォーショーだった。
最終リストに選ばれた30人のうち、16人は有色人種を自認し、約半数はそれぞれの国で第一世代の市民となっている。このリストは、ミュージシャン、俳優、業界のエグゼクティブやファウンダーが均等に分かれている。
「エンターテインメント」は、音楽、映画、芸術を創り出す人たち、そして夢を現実にする舞台裏の創設者や変革者たちなど、芸術表現を構成するさまざまな分野に及んでいる。
例えば、ロンドンを拠点とするコメディとドラマの脚本家であるタラ・ポポーラ(29)。「セックス・エデュケーション」や「Queenie(原題)」などのシリーズを手がけてきた彼女は、映画やテレビで活躍する黒人女性やノンバイナリーのネットワーク「Black Women in Scripted(ブラック・ウィメン・イン・スクリプテッド)」を共同設立した。
カメラの前では、英国人俳優のジョセフ・クイン(29)が、Netflixの人気シリーズ「ストレンジャー・シングス」のエディ・マンソン役でこの1年、人気者となった。
同じくイギリス人のシェイ・コール(23)は、ドナルド・グローバーが手がけた受賞歴のあるテレビシリーズ「アトランタ」やスティーブ・マックイーン監督のBAFTAノミネートアンソロジー「スモール・アックス」でユニークな役を演じ、若い世代のパフォーマーの青写真を作り出している。