リンクトインを確認すると、38歳のモメニは、2005年からIT業界で働いていた。彼は、カリフォルニア大学バークレー校に通っていたとプロフィールに記載しているが、サンフランシスコ・クロニクル紙は、彼が在籍していた記録はないと述べている。ビジネス記録によると、彼は2010年に自身が設立した会社の「Expand IT」を法人化し、2021年に再び法人化していた。すでに削除された同社のウェブサイトには「顧客中心のITアウトソーシング会社」という説明があった。
アラメダ郡の裁判記録によると、モメニは2011年に、飛び出しナイフの販売と免許停止中の運転の疑いで起訴されていた。サンフランシスコ・クロニクルによると、モメニは免許停止中の運転については罪を認め、ナイフについてはその後、不起訴処分となっていた。
亡くなったリーは、直近では暗号資産関連企業のMobileCoinの幹部を務めていた。彼は、グーグルに勤務した後に、ジャック・ドーシーが設立したスクエアにアンドロイドアプリの開発者として採用され、2011年にCTOに昇格した後の2013年にCash Appを開発していた。
弟のティム・オリバー・リーは、13日のフェイスブックの投稿で「こんなにも早く、犯人を見つけ出してくれた」と警察に感謝した。Daily Beastの記事によると、容疑者の逮捕を知ったリーの元妻は、モメニを 「心ないくそ野郎」と呼んだという。
警察がいうようにリーとモメニがどのように知り合ったのかは、まだわかってない。また、2人ともリンコン・ヒルに居住しておらず、彼らがなぜそこにいたのかも不明のままだ。
サンフランシスコのダウンタウンに近いリンコンヒルは、最近リブランドされたイーストカット地区の一部で、おおむね安全で、テック業界の関係者に人気の地域として知られている。現地のコミュニティ事務局長はCBSニュースの取材に「今回の事件は衝撃的であり、異常な出来事だ」と述べた。
サンフランシスコ地方検事のブルック・ジェンキンスは、モメニを勾留するために14日に喚問すると述べた。彼はまた、市当局が暴力犯罪者を捕まえた後に釈放していると非難したイーロン・マスクの最近のツイートが「無責任な誤報」だと指摘した。
(forbes.com 原文)