リーチキャピタルの共同創業者のShauntel Garveyは、同社が学校教育に波及するテクノロジーの最先端に立つスタートアップをうまく見抜いてきたと語る。
同社のポートフォリオには、大学生の就職活動を支援し、現在35億ドルの評価を受けているHandshake、評価額17億ドルのオンデマンド家庭教師プラットフォームPaper、AIベースのコーディングアシスタントを構築した共同コーディングツールのReplitなどが含まれている。
リーチキャピタルはまた、5000万人の生徒や教師、保護者に利用されているコミュニケーションアプリClassDojoにも出資している。サンフランシスコを拠点とする同社は、合計120社のエドテックのスタートアップに出資し、その中にはRenaissanceなどの大手に買収されたり、自ら10億ドルの評価を得た企業も存在する。
2015年に非営利団体New Schools Venture Fundからスピンアウトした同社は、これまでに累計5億7000万ドルを調達しているが、運用総額が約20億ドルのOwl Ventures(インドのユニコーンByju'sなどを支援)や運用総額が10億ドル以上のLearn Capital(オンライン学習のUdemyなどを支援)と比べると、まだ小規模なVCだ。
15人の多様なメンバーで構成されるリーチキャピタルは、米国で最も多様性のある投資会社の1社にランクインしている。Garveyは、チームの人種的多様性が、同社の投資先の多様化につながったと述べている。
リーチキャピタルの支援を受けた100人以上の創業者のうち、36%近くが女性で、16%近くがラテン系、4%が黒人だ。それに比べて、業界の平均は悲惨なもので、昨年のベンチャーキャピタルの総投資額のうち女性が主導する企業が受け取った額はわずか2%、黒人の創業者の企業は1%に過ぎなかった。
リーチキャピタルはまた、40人の創業者が他の新興企業の創業者に投資し、メンターを務めることができるファウンダーズファンドの立ち上げを発表した。Garveyは、この新たなファンドが、創業者と投資家のためのエコシステムとネットワークの構築に役立つと述べている。
(forbes.com 原文)