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2023.05.04 10:00

猫特化のプレミアムフード新興企業、Smallsが45億円調達

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米国のペット業界では犬向けのプレミアム製品であふれているが、マット・マイケルソン(Matt Michaelson)は、猫向けの市場に大きなビジネスチャンスを感じている。
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マイケルソンは、キャットフードを製造するD2C(消費者直接取引)企業スモールズ(Smalls)の共同設立者兼CEOだ。6年前に設立された同社は3月28日、事業拡大のために1900万ドル(約25億円)を調達したことを明らかにした。

このラウンドには、ペットフード大手のマース(Mars)やゼネラル・ミルズ(General Mills)に関連するベンチャーキャピタルファンドのほか、Left Lane Capital、Valor Capital、オハイオ州立大学基金が参加した。これにより、スモールズの累計調達総額は3400万ドル(約45億円)に達した。

スモールズは業績を公開していないが、同社の広報担当者によると、2022年の売上高は数千万ドルで、2017年の設立以来毎年倍増しているという。
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近年は新鮮な食材を使った冷蔵・冷凍のドッグフードが注目されているが、この分野の大手メーカーが猫向け製品を開発してこなかったことが、スモールズにとってチャンスになっているとマイケルソンは考えている。これまで、ペットフードメーカーは猫向けの新鮮なプレミアムフードにほとんど投資をしてこなかった。

「米国で猫向けのフレッシュフードに真剣に取り組んでいるのは当社だけだ。この市場が大きいことや、フレッシュフードが猫の健康に与える影響の大きさを証明しようとしている。いつドッグフードに取り組むのか聞かれることがあるが、それは絶対にない」とマイケルソンは述べた。

米国では、新型コロナウイルス流行中に数百万世帯が動物を飼い始めたことで、ペット業界はここ数年堅調な成長を遂げている。米国ペット製品協会(APPA)が先日発表したデータによると、米国のペット関連支出は2022年に約11%増加し、1368億ドルに達した。このうち、ペットフードとペットスナックが40%以上を占め、ペットフードの成長率は16.2%だった。

米国の4650万世帯が猫を飼う

APPAによると、米国で犬を飼っている世帯は6510万世帯であるのに対し、猫を飼っている世帯は4650万世帯だという。

ペットショップ大手ペトコ(Petco)は最近、「フレッシュペット(Freshpet)」と提携し、同社のオンラインショップで犬用フレッシュフードの定期購入サービスを開始すると発表した。同社は昨年、「ジャストフードフォードッグス(JustFoodForDogs)」ブランドと提携し、冷凍ドッグフードの新ラインを店舗で販売している。
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編集=上田裕資

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