1. 「それ」が起きていることに気づく
自分の思考にどのような傾向があるか理解したところで、1つの出来事、ひと言の発言の重要性を「大げさに捉えている」ことに気づくことができるかどうか、確認してみよう。例えば、友人に「今日はどうだった?」と聞かれ「最悪だった」と答えたとする。そのとき、その日全体がどうだったのか、よく考えてみてほしい。1日中、ひどい出来事ばかりだったのか、それとも午前10時の誰かとの会話が気まずかっただけなのか──。その日の楽しかった瞬間を、いくつか思い出すことができるだろうか?
2. 「楽しい瞬間」があったことに気づく
その日の楽しかった瞬間、うれしかった瞬間を探してみよう。友人が笑顔を見せてくれたこと、フルーツがおいしかったこと、日差しが暖かかったことなど、普段は気づきもせずにやり過ごしてしまうようなシンプルなことに、注意を向けてみてほしい。そして1日の終わりに「今日は何か良いことがあった?」と自分に問いかけてみよう。そうすることによって、あなたは次第に自分の考え方を「再教育」し、その日に起きた困難なことを、より大局的に見ることができるようになる。
それは、楽しい瞬間、その日1日の経験をより豊かなものにしてくれるかもしれない瞬間に同様の注意を向けることができるように、考え方を「訓練する」ことになるはずだ。
(forbes.com 原文)