2023.04.16

世界の名車が並ぶ中、日本が生んだ最高のEVが注目の的に

日本発の新しいEV「エイムEV Sport 01」が大きな注目を浴びた。

4月14日、幕張メッセで日本が今までに出した電気自動車の中の最も強烈なEVが発表された。その名は「エイムEV Sport 01」。何と元日産自動車の専務・CCO中村史郎氏がデザインを手がけた。そして、今年7月に、同車は、世界最高の自動車祭「英国グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで走行する。

この目玉が登場したのは、今年で8回目の開催を迎えた「AUTOMOBILE COUNCIL 2023」(幕張メッセ:4月14日~16日開催)。その開催テーマがこれまでの「Classic Meets Modern」から「Classic Meets Modern and Future(クラシック ミーツ モダン アンド フューチャー)」に改められ、電動化モデルへのシフトにあわせて、三菱自動車や中国のBYD社が初出展した。

簡単にいうと、同イベントは、新車を発表するコーナーと、名車を展示・売買するコーナーに分かれている。そういう意味で、このイベントはクルマ好きにとって、自動車のディズニーランドと言っても過言ではないだろう。

冒頭で触れたように今回、どのクルマより注目されたのは、世界初公開を果たした「エイムEV Sport 01」。1998年に創業した自動車の各分野におけるエンジニアリング・サ―ビスを行う「エイム社」は、技術力を高めていくという目的で、2007年にレーシングエンジンを作り出したと鈴木幸典社長がいう。

エイムEV Sport 01を手がけたエイムの鈴木幸典社長(左)と元日産専務でSNデザイン・プラットフォームの中村史郎(右)

エイムEV Sport 01を手がけたエイムの鈴木幸典社長(左)と元日産専務でSNデザイン・プラットフォームの中村史郎(右)


同社はこのエンジンを名門オレカのシャシーに搭載してルマン(ルマン24時間レース)に挑戦し、2010年のルマンでは総合4位に入った。今回の「EV Sport 01」には、ルマンで培ったノウハウを活かして完成させた「APM200」のモーターを搭載し、後輪駆動から何と600馬力を発揮する。そして、その「EV Sport 01」が、元日産専務の中村史郎氏が率いる「SNデザイン・プラットフォーム社」によって、空力抵抗抜群のスリークな外観に仕上がった。








美しいプロポーションを持つ同車は、何となくポルシェ・カレラGTのボンネットとヘッドライトを思わせる雰囲気になっている。そして、室内は30年以上前のアストン・マーティンの本革のニュアンスと、近未来のデジタル・モニターをうまい具合に融合させている。こんなキャビンなら、どんなクルマ好きでも欲しがるだろう。
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