この目玉が登場したのは、今年で8回目の開催を迎えた「AUTOMOBILE COUNCIL 2023」(幕張メッセ:4月14日~16日開催)。その開催テーマがこれまでの「Classic Meets Modern」から「Classic Meets Modern and Future(クラシック ミーツ モダン アンド フューチャー)」に改められ、電動化モデルへのシフトにあわせて、三菱自動車や中国のBYD社が初出展した。
簡単にいうと、同イベントは、新車を発表するコーナーと、名車を展示・売買するコーナーに分かれている。そういう意味で、このイベントはクルマ好きにとって、自動車のディズニーランドと言っても過言ではないだろう。
冒頭で触れたように今回、どのクルマより注目されたのは、世界初公開を果たした「エイムEV Sport 01」。1998年に創業した自動車の各分野におけるエンジニアリング・サ―ビスを行う「エイム社」は、技術力を高めていくという目的で、2007年にレーシングエンジンを作り出したと鈴木幸典社長がいう。
![エイムEV Sport 01を手がけたエイムの鈴木幸典社長(左)と元日産専務でSNデザイン・プラットフォームの中村史郎(右)](https://images.forbesjapan.com/media/article/62444/images/editor/bd1dbfe2db68650adcbd1a21416919b2f508dfbc.jpg?w=800)
同社はこのエンジンを名門オレカのシャシーに搭載してルマン(ルマン24時間レース)に挑戦し、2010年のルマンでは総合4位に入った。今回の「EV Sport 01」には、ルマンで培ったノウハウを活かして完成させた「APM200」のモーターを搭載し、後輪駆動から何と600馬力を発揮する。そして、その「EV Sport 01」が、元日産専務の中村史郎氏が率いる「SNデザイン・プラットフォーム社」によって、空力抵抗抜群のスリークな外観に仕上がった。
![](https://images.forbesjapan.com/media/article/62444/images/editor/39fb55a2d66242765cb5ffad97626c83fc1bf078.jpg?w=800)
![](https://images.forbesjapan.com/media/article/62444/images/editor/5d15a8538381d31950735fa8925ae525183d88e5.jpg?w=800)
![](https://images.forbesjapan.com/media/article/62444/images/editor/934bd2e2b8578166a7c424b7d5fecb1d83e67450.jpg?w=800)
美しいプロポーションを持つ同車は、何となくポルシェ・カレラGTのボンネットとヘッドライトを思わせる雰囲気になっている。そして、室内は30年以上前のアストン・マーティンの本革のニュアンスと、近未来のデジタル・モニターをうまい具合に融合させている。こんなキャビンなら、どんなクルマ好きでも欲しがるだろう。