現代自動車や傘下の起亜自動車、自動車部品の現代モービスを含むコングロマリットは、2030年までにEVメーカーとして世界のトップ3に入ることを目指しており、国内のEV製造台数を151万台、世界の製造台数を364万台に拡大する予定だ。
起亜自動車の社長兼CEOのHo Sung Songは、現代グループを代表して「我々の目標はEVのエコシステム全体の競争力を強化することだ」と声明で述べた。Songは、同社のこの投資によって韓国が2030年までに「世界のEV市場でトップ3のプレイヤー」になると付け加えた。
現代自動車による投資は、新たな製品ラインアップや中核部品、研究施設などの「次世代のEV」の研究開発に向けて行われる。製品開発を加速させるため、同社は車両クラスごとの製造プラットフォームを発表する計画で、EV乗用車のプラットフォームは2025年から展開される。
現代自動車は昨年、EV製造のために160億ドルを計上し、2021年には74億ドルを米国での事業拡大に投資すると発表した。起亜は今年、新しいフラッグシップの電動SUVを発表する予定で、現代も価格を抑えたIONIQラインを来年発表する計画という。
現代自動車の野望は、韓国政府の野望とも一致している。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は韓国を「未来型自動車」の最大手プレイヤーにすると宣言し、潤沢な補助金を用意し、韓国のEV生産能力を5倍に拡大すると述べている。
一方、バッテリーの製造も、韓国のEVの野望において重要な役割を果たすことになる。韓国のSK、LG、サムスンらは、世界の5大バッテリーメーカーのうちの3社だ。SK傘下のSKオンのCEOのチ・ドンソプは、フォーブスのインタビューで「2030年までに世界トップのEVバッテリーメーカーになる」と述べていた。
(forbes.com 原文)