情報源としてのツイッター利用は、私をはじめとするテクノロジー業界関係者の多くにとって有益だ。私の場合、ニュース速報、ニュース分析、ニュース関連特集ならば、まずツイッターで確認する。偏った意見も多いが、そうしたコンテンツはできるだけ受け流すよう心掛けている。
物議を醸しているイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)にとっては、ニュース情報源としてツイッターと競合する存在はすべて、気まぐれで振り回す対象だ。一部の競合他社は、高圧的なやり方でレッテルを貼られていると訴える。
私たちは先週、偏見と利権を有する一個人が、競合するニュース情報源に関連して、ツイッターのような不可欠なメディアを完全にコントロールできてしまう危険性を示す実例を目の当たりにした。
米ネットメディアAxios(アクシオス)のサラ・フィッシャー記者は、「競合製品や自分が嫌う意見に対するイーロン・マスクの衝動的な反応は、ツイッターで最もエンゲージメントの高いユーザーの代表格に含まれるメディア業界に桁外れの影響を及ぼしている」と最近の記事に書いている。
記事はこう続く。「マスクは9日、政府から何らかの資金援助を受けている一部メディアに『政府出資』という新たなラベルを付与した。これには(米ラジオ局)NPRや(英放送局)BBCも含まれている」
「BBCはこの動きに反発し、同社は独立しており、受信料を通じて英国民から資金提供を受けていると反論している。NPRのビジネス記者であるボビー・アリンは、マスクがこのラベルを『より多くの機関』に適用する計画だと報じたが、具体的にどのように使うつもりかは不明だ。
「マスクは、個人的に嫌いな報道機関やジャーナリストを標的とした行動を取りがちなことで知られており、そうした行動がツイッターのポリシーになぜ違反しているのかは、きちんと説明されないことが多い」