これは、AI音声プラットフォーム「CoeFont」を提供するCoeFontと、AIアプリの開発提供を行うAIdeaLabが共同で開発した、ひろゆき氏公認のAIアバターです。3月の配信を見ると、生身のひろゆき氏とまったく見分けがつきません。リアルタイムで表示される視聴者のコメントから選んだ質問に答えていくのですが、本当に会話をしているように受け答えしています。
ただし、ひろゆきファンからすると、お行儀がよすぎる印象もあります。受け答えは非常にマジメで常識的です。視聴者からは「本物より人格者で草」などと突っ込まれたりもしています。これに対してAIひろゆきは、物事が一気に拡散される現代ではビジネスにおいても人格者でいる必要があると受け流し、ある意味、ひろゆき氏らしい負けず嫌いな面が出ていると言えなくもありません。
今回のアップデートでは、ChatGPTの中核的な技術であるOpenAIの最新大規模言語モデル「GPT-4」を搭載しました。GPT-4は、3.5と比較して大幅に創造性が高まり、無意味なことを言ったり話が本題からそれたりする確率が低くなるなど大きな進化をとげています。
また、公式ホームページには「AIひろゆきをトレーニングしよう」という専用の学習フォームがあり、本人が言ったことや言いそうなことを投稿できるようになっていますが、そこで得られた4000件を超えるデータを新たに学習させ、さらに前回の配信で得られた知見を活して、より「ひろゆき氏らしい」対話が可能になるとのことです。
今回から、YouTubeの「スーパーチャット」も使えるようになります。これは、いわゆる投げ銭をすることで自分のコメントを目立たせることができる機能で、お金を払うことでAIひろゆきにコメントを拾ってもらえる確率が上がります。動画の「切り抜き」も有料で可能になります。
今後とも、さらに学習量を増やしてAIひろゆきを進化させていくとCoeFontは話していますが、辛辣なネット民に揉まれて、急速に進化していくことが容易に予想できます。本人はと言えば、「世界中が大騒ぎしてるGPT-4を搭載した英知が「AIひろゆき」という、どうでもいいコンテンツに使われてる世界線へようこそ」と、これこそいかにもひろゆきさんらしいツイートを発信しています。
世界中が大騒ぎしてるGPT-4を搭載した英知が「AIひろゆき」という、どうでもいいコンテンツに使われてる世界線へようこそ。 https://t.co/EY8pjc7KWQ
— ひろゆき (@hirox246) April 11, 2023
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