第一弾として、新潟県の「鬼や福ふく」が飼育した豚肉を販売するほか、ユーグレナと共同開発した商品も提供する。豚にミドリムシ配合の飼料を摂取させたもので、臭みがなく良質な脂肪がつきやすいという。
同社CEOの出雲充氏はこう説明する。
「豚は他のお肉に比べて、生産コストに占める飼料の割合が高い。エコポークを活用すれば、(体重管理が自動でできるため)余分なエサを減らすことができるんですよ。でも豚からするとご飯の量が減ってしまうわけです。飼料を減らしても栄養をしっかり摂った豚を飼育するためにミドリムシを活用しました」
エコポークは2017年の創業。養豚農家数の減少や畜産業の高い環境負荷、将来的なタンパク質不足といった課題があるなか、「持続可能」な豚肉の供給を目指す。
これまで国内の約10%の農家に、養豚場の経営管理システムを提供してきた。複数の豚をAIで個体識別し、各豚の体重管理や母豚の妊娠状況、分娩予定日、出荷状況などのデータをリアルタイムに可視化するサービスだ。
今回発表した事業は、「持続可能性」の実現に向けた第二の柱となる。各商品のページには、肉の特徴が書かれているほか、「旨味」「甘み」「香り」「口溶け」「柔らかさ」を5段階で評価したレーダーチャートを表示。生産者の認知拡大やブランド化、収益力向上を図る。
2024年を目処に年商1億円以上、参加養豚生産者3〜5軒、定期便ユーザー1000名超えを目指す。