Macの出荷台数は、前年同期から40.5%のマイナスで、2022年第1四半期に690万台だった出荷台数が、410万台に減少した。一方、主要メーカーの中で最も健闘したHPの出荷台数は、24.2%のマイナスに留まり、前年の1580万台から1200万台に減少した。
「需要の低迷や、過剰な在庫、マクロ経済環境の悪化が、PCの出荷台数を急激に減少させた要因だ」と、IDCは述べている。同社がまとめた上位5社の販売台数の減少幅は下記の通り。
アップル:40.5%減
ASUS:30.3%減
レノボ:30.3%減
デル:31%減
HP: 24.2%減
主要メーカーの出荷台数は次の通り。
レノボ:1270万台
HP:1200 万台
デル 950万台
アップル:410万台
ASUS:390万台
出荷台数の大幅な落ち込みの原因としてIDCは、パンデミック後の在宅勤務の終了や経済全般の不調、ハイテク企業の解雇の増加など、複数の要因を挙げている。TrueUpのデータによると、ハイテク企業が今年これまでにレイオフした人数は22万3662人で、2022年通年の24万3318人とほぼ同数の社員が、昨年の約4分の1の期間で解雇されている。
一方でIDCは、需要の低下により、メーカーが中国との関係を断ち、製造を他の国に移転する動きが加速すると予測している。
例えば、アップルはiPhoneの生産をインドに、Macの生産をベトナムに移転している。中国での製造を完全に停止することはなさそうだが、製造拠点の多様化は、米中の政治的緊張が高まった際のリスク回避に役立ちそうだ。
また、PC出荷台数が再び増加に転じる時期についてIDCは、多くの製品が交換時期を迎える2024年になると推測している。
(forbes.com 原文)