北米

2023.04.11

米国の銃撃事件、今年の死者すでに200人超 過去10年で最悪ペース

米ケンタッキー州ルイビルで起きた銃撃事件の現場に集まる警察官(Luke Sharrett/Getty Images)

米ケンタッキー州ルイビルの銀行支店で10日朝、銃撃があり、容疑者を含む5人が死亡した。米国で今年発生した「大量銃撃事件(mass shooting)」による死者数は200人を超えており、発生件数と犠牲者数はともに過去少なくとも10年で最悪ペースとなっている。

NPO「ガン・バイオレンス・アーカイブ(GVA)」によると、ケンタッキー州での事件を含め、2023年に発生した大量銃撃事件による死者数の合計は209人となった。GVAは、犯人を除く4人以上が発砲により死傷した事件を「大量銃撃事件」と定義し、2013年から統計を続けている。

GVAによれば、米国で今年起きた大量銃撃事件は146件で、発生ペースは2022年(同時期に130件、死者145人)と2021年(136件、死者165人)を上回っている。

テネシー州ナッシュビルでは先月下旬、小学校で起きた銃乱射事件により児童3人を含む6人が死亡。GVAによると、ケンタッキー州での死者数はそれ以降に起きた銃撃事件としては最多となっている。

今年最多の死者を出した銃撃事件は、カリフォルニア州モンテレーパークで1月21日に発生。72歳の男がダンスホールで銃を乱射し、11人が死亡した。

米国で今年起きた銃関連の事件・事故の死者数は1万1513人、負傷者は8799人となっている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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