ライフスタイル

2023.04.13 18:00

ファンと女優、地球と人間 橋本環奈が気づいた「循環」の形

「普段は『SDGsだからこうしよう』って、そこまで深く、考えてはいない気がします。ただ、常に『環境に悪いことはしないように』という思いはあります。エコバックは『便利だな』と思って持ち歩いていますし、あんまり新しいものを買わずに、物を増やしすぎないように意識してます。

最終的に、捨ててしまう物が多くなるのはいやだし。ストックを溜めすぎないようにして、あるものをちゃんと綺麗に使い切るように努めてます。物を大事にするということが、もしかしたらSDGsに繋がってるのかなと思っていますし、SDGsを使って新たなものを生み出す、そんな循環などにもとても興味があります」



じつは彼女には、ドイツ在住の叔母がいる。「SDGsをもっと広めるためにすべきことは?」と尋ねると、彼女はそのドイツを例に挙げた。

「ドイツはゴミの分別が、本当に厳しくて。『いったい何種類あるの?』っていうぐらい細かいんです。いま日本では市によって、区によって、住んでいる自治体によって、ゴミの出し方って違ったりすると思うんですけど。もうちょっと、そこを統一させたりとか、細かくやっていくことで、みんなのゴミへの意識とかも変わっていくのかなって思いますね」

間もなく始まるドラマ『王様に捧ぐ薬指』を「ザッツ・ラブコメ、年齢を問わず、多くの人に楽しんでもらえるドラマ」と話す。

「やっぱり、見てくださる方がいないと、私のお仕事は成立しないので。SNSとかで『見たよ』って感想を言ってくださる方がいたり、ファンクラブなどでも、『作品を見て元気になった』とか、ときには『生きがいです』なんて言ってくれる人がいると、とてもありがたいなという気持ちになります。

以前は、そこまで意識してやってなかったのに、いつの間にか私は、『見てくださる皆さんの応援に、助けられている』と。それが私の活動の源です。『もっと頑張りたい』『いいものを届けたい』、そういう気持ちになる。ですから、このドラマ『王様に捧ぐ薬指』も、仕事が大変だったりとか、日常生活で疲れていたりする人、ひとりでも多くの人に見ていただいて、明るい気持ちになって欲しいなって思います」

演じ手と、それを見る私たち……、そこにはSDGsにも通じるような、正しい循環が成立していた。


橋本環奈◎1999年生まれ。2011年、是枝裕和監督・脚本映画「奇跡」で映画デビュー。各種大手企業のCMに出演する他、TV・バラエティ番組などで幅広く活躍中。2016年3月公開の角川映画40周年記念作品「セーラー服と機関銃 -卒業-」では初主演を務め、同作にて第40回日本アカデミー賞「新人俳優賞」受賞。映画主題歌でもある「セーラー服と機関銃」でソロデビュー。2022年東京・帝国劇場舞台「千と千尋の神隠し」にて主演の千尋役を演じる。他、映画「キングダム2 遥かなる大地へ」「バイオレンスアクション」が公開。第73回 NHK紅白歌合戦では、司会を務める。

文=仲本剛 写真=秋倉康介 撮影場所=ITOCHU SDGs STUDIO

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