ファンと女優、地球と人間 橋本環奈が気づいた「循環」の形

女優 橋本環奈

すっかり世間に浸透したSDGsという言葉。しかし、どれほどの人がその言葉の意味や内容を、理解し実践できているのか……。

SDGs=持続可能な開発目標。それは決して、国や企業だけが目指すゴールではない。いま、この星に生きる私たち一人ひとりが、たとえ「ちいさく」ても、できることを「ちょっとずつ」実行することが、求められている。

2021年末にスタートした「sdgs_media_japan」では、個人的で身近なSDGsを伝え、広めるために「いっしょに学ぼうSDGs!」と題し、発信力の高い俳優やタレントを、毎月一人ずつ紹介。日常生活のなか「自分たちの未来に共感」できるような、「ちいさくて」「ちょっとした」SDGsアクションを伝えている。


「以前、あるSDGsの特集番組に出演して。いろいろと学ばせてもらったことがあって。私たちの普段の生活って無駄なことが多いんだな、と感じました」

SDGsの印象を問うと、俳優としていまや引く手数多の彼女は少し考え、こういって口を開いた。

橋本環奈、24歳。福岡県出身。「テレビに出たい」という思いから、小学校3年で芸能事務所に所属。以後、数多くの映画、ドラマ、舞台に出演。若くして、その演技力を高く評価される俳優となった。そして、4月18日スタートのドラマ『王様に捧ぐ薬指』では、ヒロイン・羽田綾華を演じる。

「私が演じる綾華は、ド貧乏なんです。それで、山田くん演じる新田東郷と、結婚することになるんですけど。それは、じつは偽物の、契約結婚だったっていうストーリーです。

綾華はすごく不器用で。人生の中でいろんな苦労があって。そこを上手く生きてこられなくて、結果、ほかの人たちを跳ね除けていく"悪女"になってしまった、みたいな。いわば、苦労人なんですけど。でも、その不器用なところがどんどん可愛く見えてくる、そんな役柄じゃないかなと思っています」

SDGsに関しては、冒頭で語っていた「生活のなかの無駄なもの」をいかに少なくするかに、関心が高いと話す。

「やっぱりラップとか、ゴミが多いなと気になって。そうやって、ちょっと意識するだけで、ゴミの量は減ったりしていくと思っています。洗い物、増えないようにしたりとか。本当に細かいことですけど、シリコンのラップを使ったりとか。そういうことは、生活に取り入れてはいます。いまでは、シャンプーとかコンディショナーのボトルは、基本、詰め替え用を利用するようにするなど、ゴミが少しでも減るようなことは、ほぼ無意識にやってます」

それでも、「どんなことがSDGsに繋がっているのか、わからないことも多いんです」と正直に打ち明ける。
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文=仲本剛 写真=秋倉康介 撮影場所=ITOCHU SDGs STUDIO

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