世界には現在、30歳以下の若さながら、すでに「ビリオネア」の肩書を手に入れている人が15人いる。このうち2人は、まだ10代だ。1人は18歳のクレメンテ・デルヴェッキオ、もう1人は19歳のキム・ジョンユン。いずれもビジネスで大成功を収め、昨年死去した父親から遺産を相続している。
5月に19歳になるデルヴェッキオは、ほか5人のきょうだいと継母とともに、イタリア第2の富豪だった父レオナルドから資産を受け継いだ。レオナルドが創業した眼鏡・サングラスの世界最大手ルクソティカは、傘下にレイバン、サングラスハットなどのブランドを持つ。相続により、きょうだい全員が初の番付入り果たした。
もう1人の10代のビリオネア、キム・ジョンユンの父は、韓国で設立、現在は日本でオンラインゲームの配信サービスを行うネクソン(NEXON)の創業者キム・ジョンジュ(金正宙)。
ただ、ジョンユンと2歳年上の姉ジョンミンは、現在19歳と21歳とされているものの、公開されている情報がほとんどなく、フォーブスは実際のところ、姉妹の生年月日を直接確認することができていない。
一方、30歳以下で最も多額の資産を保有しているのは、オーストリアのエナジードリンク・メーカー、レッドブルの後継者マルク・マテシッツ。フォーブスの推計では、資産額は347億ドル(約4兆5600億円)にのぼっている。最新の番付で初のランクインを果たした150人のなかで、最も裕福なのがマテシッツだ。
「セルフメイド」はわずか
保有資産が10億ドルを超えるビリオネアの仲間に加わった30歳以下のビリオネア15人のうち、自力で財を成した「セルフメイド」の富豪は4人となっている。19歳だった2012年、フィットネスブランドのジムシャーク(Gymshark)を立ち上げたベン・フランシスと、2014年にVR(仮想現実)テクノロジーを開発するオキュラス・リフト(Oculus Rift)をフェイスブックに売却、現在は軍事テクノロジーのスタートアップ、アンドゥリル・インダストリーズ(Anduril Industries)の創業者として注目されるパルマー・ラッキーなどだ。