食&酒

2023.04.16 08:00

欧米で「WAGYU」人気が拡大、一般の間にも浸透

日本の農林水産省によると、日本産牛肉の輸出は2021年に過去最高の7879トン、金額にして約537億円に達したという。欧州連合(EU)圏内に限って見ても、和牛の輸出量は前年比62.6%増の297トン(29億1000万円)に達している。

こうした和牛の人気を受けて、日本以外で開発された「アメリカンWAGYU」や「オーストラリアWAGYU」も登場した。これらの品種は、日本産の和牛とまったく同じというわけではないが、サシが入り、風味についてもよく似た性質を備えており、消費者のあいだで人気が上昇している。

Allied Market Research(アライド・マーケット・リサーチ)が先ごろ発表したリポートによると、WAGYUの世界市場は2027年までに111億ドル(約1兆4560億円)にまで拡大すると予測されている。

こうした数字が上昇の一途をたどるなかで、明白なことが一つある。それは、WAGYUがもはや単なる高級食材ではなく、「投資」の対象となっているということだ。今や、誰もが至る所でWAGYU事業を模索しているように思え、その動きはショッピングモールにまで波及しているのだ。

forbes.com 原文

翻訳=長谷 睦/ガリレオ・編集=遠藤宗生

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