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2023.04.10

ツイッターがメルマガSubstackのリンクを制限、報復措置との見方

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ツイッターでは4月7日頃から、メルマガ配信サービスSubstack(サブスタック)のリンクのリツイートや「いいね」が制限されているとの報告が相次いだ。この制限は、Substackがツイッターに類似した「Notes」と呼ばれるサービスを立ち上げた翌日に発生し、イーロン・マスクによる報復措置であるとの見方が浮上した。

ツイッターのユーザーは、Substackのリンクが貼られたツイートに、いいねやリツイート、返信をしようとした際にエラーが表示されると報告したが、この問題は、一部の元のツイートではすでに修正された模様だ。

ツイッターは、この問題についてまだ公式にコメントしていないが、Substackは7日に声明を発表し、報道の自由と言論の自由の重要性を再認識させるような制限に「失望した」と述べている。

Substackは、この制限が話題になった日の前日に、ユーザーが短い投稿を公開し、ツイッターなどのSNSに似たフィード上で、いいねや再共有、返信などを可能にする機能のNotes(ノート)を導入していた。

Substackは、独立系のジャーナリストやライターがコンテンツを公開し、そのフォロワーに購読料を請求できるプラットフォームを提供し、従来のメディアのエコシステムの代替となるものを提供している。同社が新たに導入したNotesは、ツイッターに似た機能ではあるが、有料のサブスクリプションをベースとしたもので「より質の高いコンテンツにインセンティブを与える」と、同社のチームは述べている。
イーロン・マスクは、ツイッター独自の定額制サービス「Twitter Blue」で、投稿後のツイートの編集機能などの独自のメリットを提供しているが、歴史的に無料だったアプリの課金制の導入は、ユーザーの反発を浴びている。

今回のSubstackとの騒動は、マスクが実権を握って以降のツイッターが競合他社のサービスを制限した初めての事例ではない。12月に同社は、インスタグラムとMastodon(マストドン)へのリンクをすべて禁止したが、その後すぐにその決定を取り消していた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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