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2023.04.08

Googleフライトが価格自動保証を追加、まずは米国発の便のみ

Getty Images

航空会社や信頼できるオンライン旅行会社から直接価格を比較できるため、多くの人がGoogleフライトを航空券の予約に最適なサービスだと考えている。この旅行検索エンジンには、最安値を見つけるのに役立つ価格予測ツールがすでにある。そして今回、価格が下落した際に、払い過ぎを防ぐための自動価格保証を導入することになった。

価格保証の仕組み

自動価格保証は、現在、一部のGoogleフライトで利用できる試験的なプログラムだ。Googleによると、この価格保証プログラムは、アルゴリズムによって価格が大幅に下がる可能性が低いと判断されたフライトで提供される。

以下は、対象となるフライトを予約する際の重要な詳細だ。

・対象フライトには、価格保証バッジが表示される
・価格差が5ドル(約660円)以上であること
・1年で最大500ドル(約6万6000円)までのキャッシュバックを受けることができる
・価格保証のある予約は同時に3つまで開くことができる
・サービスは無料

この機能は、現在のところ米国発の国内線、国際線フライトにのみ利用可能だ。また、18歳以上であること、米ドルで航空券を検索すること、米国内の住所と電話番号を持っていることが条件となる。

さらに、航空会社がGoogleフライトが修正するよりも早く価格を更新した場合は、払い戻しの対象外となる場合がある。

払い戻しの受け取り

チケット価格が5ドル以上下がった場合、自動的に差額分の払い戻しを受けることができるが、最初にGoogle Pay(グーグルペイ)のアカウントを設定しておく必要がある。

・払い戻しを申請するには、対象となる旅程の出発日の90日前までにGoogle Payアプリをダウンロードする必要がある
・フライトの購入に使用したのと同じGoogleアカウントでPayアプリにサインインする必要がある
・フライトが出発してから48時間以内に料金の払い戻しを受けとる

対象運賃が値下げによる払い戻しの対象となった場合、Googleから払い戻し額を記載したメールまたは通知が届く。また、購入時の価格に戻った場合や、より高い価格に上昇した場合でも、払い戻しを受けることができる。

Googleフライトの自動価格保証は価値があるのか?

旅行者の中には、最安値の航空券を見つけるために非常に長い時間をかけている人もいる。例えば、プライベートなブラウジングでフライトを比較したり、複数の予約サイトをチェックしたり、検索トラフィック量が少ない夜中に目を覚ましたりすることもある。

シンプルさがお好みなら、自動価格保証が安心感をもたらし、運賃の最安値を知ることが容易になる。

最も大きな欠点は、払い戻しを受けるためにGoogle Payのアカウントを設定する必要があることだ。他の用途でほとんど使用しない場合、別のアプリをインストールすることは面倒だ。

このツールは、より多くの飛行ルート、国、通貨に拡大することで、より価値を高めることができる。

まとめ

航空券は、旅行で最も高額になりがちだ。最安値の航空券を見つけるために購入のタイミングを計ろうとしても、運賃がさらに下がるのを見るだけで、イライラしてしまう。このツールは、Googleが自動的に運賃を監視するため、他の優先事項に集中することができ、希望の旅程をできるだけ安く済ませることができる楽な方法だ。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太

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