春コーデと好相性の「白スニーカー」。過去「OCEANS」では“白スニーカー最強説”を街角スナップで実証したが、取り入れるのが難しいと感じる人も案外多いようだ。
そこで今回は編集長・原とスタイリスト・菊池さんが白スニーカーにまつわるお悩みを解決しよう。
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【Question #48】
運動靴見えしない白スニーカーを教えて!
[左]原 亮太◎OCEANS統括編集長。’79年生まれ。落語好きな愛知県出身者。「辛い食べ物が苦手」という弱点を定期的に後輩たちからイジられるのが悩み。[右]菊池陽之介◎’79年生まれ。スタイリスト熊谷隆志氏に師事し、2004年に独立。2022年は白ベースのコーデにハマっていたので、今年は原色を積極的に取り入れようかと思案中。
Q.白スニーカーが便利だと言うけれど、どうしても運動靴みたいになってしまいます。万能とは言いつつ、結構難しいじゃないですか。そう見えないための選び方と着こなしを教えてください。(兵庫県・36歳)
ハラ:確かに「白スニーカーは仕事でもプライベートでも履けて便利ですよ」みたいなことは再三言ってきたね。
キクチ:でも実際あんまりいないんだよね。ハードルが高い。
ハラ:そうそう。履いてみるとなかなか難しい。で、今回はキクチくんがスタイリングするときに使う万能白スニーカーと、僕の私物を持ってきました!
【Answer 1】
白スニーカーは白T感覚で使う! キクチ流の選び方
キクチ:僕の感覚では白スニーカーの使い方って、白いTシャツと一緒なんだよね。ハズしとか抜け感の役割を果たすものって考えている。
ハラ:「白スニーカーは白いTシャツである」ってすごい格言だね。
キクチ:オールネイビーコーデの足元にだけ白を挿すとか、インディゴデニムと重ためのアウターを着たときに、足元だけコンバースの白のキャンバスを入れるとかね。男のファッションだと足元までグッと締めたくなるけれど、敢えて白いスニーカーを選んでハズす。そういう感覚で使うことが多いかな。
ハラ:うんうん。
キクチ:白T感覚で使うものだから、コートシューズや普通のランニングシューズを選ぶ。白スニーカーにはそういう“普通さ”が求められてるなって思うんだよね。
ハラ:なるほどねー。
キクチ:最近僕がコーディネイトでよく使うのは、ジャーマントレーナー。旧西ドイツ軍のトレーニング用シューズ。
ハラ:これは傑作だよね。
キクチ:ミリタリーブームもあって、今シーズン多く見られる形。上履きっぽいんだけどよく使う。
ハラ:ハズしに使いやすいってことだね。
キクチ:あとは、オートリー。これはアメリカ発のブランド。
ハラ:最近よく見るね。
キクチ:オーソドックスなコートシューズ的なデザインで、白ベースで色んな配色のモデルが出てる。今シーズン、みんなの定番になっていくんじゃないかって注目してる。
ハラ:オートリーは、元々ヨーロッパのラグジュアリーブランドでシューズメイクをされてた方が、テキサスで立ち上げたブランドだよね。
キクチ:うんうん。
ハラ:洗練されているけれど、アメリカっぽさもある。それぞれどんなコーディネイトに合わせているの?
キクチ:さっきハズしで使うって言ったんだけど、ジャーマントレーナーはやっぱり軍パンとめちゃくちゃ相性がいい。結局、そこを合わせることもよくある。
ハラ:そこは敢えて合わせちゃうんだ。
キクチ:ジャーマントレーナーはあんまりボリュームがない靴だから、パンツはボリュームのあるものを合わせたくなる。
ハラ:確かにね。
キクチ:オートリーは、ブルーデニムってよりもスラックスに短靴感覚でコーディネイトすることが多い。ライダースやM-65ジャケットにスラックスを合わせて足元はコートシューズにするのもいいし、セットアップにコートシューズを履くのもおすすめ。綺麗めなボトムスに合わせることが多いかな。