宇宙

2023.04.09 15:00

金星とすばる、今週大接近へ 観測方法は?

遠藤宗生
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プレアデス星団とは?

プレアデス星団は「七姉妹」の他に「M45」としても知られているおうし座の散開星団で、地球からの距離は約440光年、年齢はわずか1億歳の若い星団だ。非常に明るい恒星が7~8個あるが、全体では100個以上の恒星からなる。

星々の間には大量のガスとちりがあるが、それがこれらの恒星を形成したものと同じ物質なのか、それともただのちりの雲をたまたまプレアデス星団が通過しているのかは分かっていない。

プレアデス星団は11月から4月の間に最もよく見えるので、今は観測の最後の機会だ。

プレアデス星団の観測方法

肉眼あるいは双眼鏡でプレアデス星団を直接見ると、5~6個の星が「ミニ北斗七星」を形作っているのが見えるはずだ。ただ、別の方法で観測することもできる。

明るさをはっきり確認するためには、「そらし目」と呼ばれる天体観測技法を使うとよい。肉眼でも双眼鏡でも、星のほんの少し横を見ることで、ぼんやりと輝く斑点が視界の隅に見える。これは、人間の目の周辺視野が、明るさに非常に敏感なためだ。

プレアデス星団は最も魅惑的な天体の1つなので、この2つの方法で見ることには十分な価値がある。そらし目がうまくいかない人は、さらに離れたところを見ながら、プレアデス星団が明るくなるまで待とう。

次の金星・プレアデス星団の合はいつ?

次の金星・プレアデス星団の合が見れるのは2025年7月上旬だが、夕暮れ時に起き、観測はずっと難しくなる。今回の合で空が晴れていたら、ぜひ見ておこう。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫・編集=遠藤宗生

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