ビジネス

2023.04.13

経産省が日本初の「ファッションローガイドブック」リリース

プレスリリースより

日本のファッションデザイナーが、世界から注目を浴びている。

LVMH モエヘネシー・ルイ ヴィトンは3月24日、2023年の「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」のファイナリスト9組を発表。同賞は、LVMHが若手支援のために創設したヤングファッションデザイナー賞だ。その中に、自身のブランド「セッチュウ(SETCHU)」を手がけ、ミラノを拠点に活動するデザイナーの桑田悟史氏が選ばれた。

日本人のファイナリスト選出は、2022年の「リュウノスケオカザキ(RYUNOSUKEOKAZAKI)」のデザイナー岡﨑龍之氏に続き、2年連続となる。

今後も、桑田氏や岡﨑氏のように世界へ羽ばたく日本人デザイナーが生まれてくることが期待されるが、その際に押さえておきたいのが「ファッションロー」だ。「ファッションロー」とは、ファッション領域に関わるさまざまな法律問題を取り扱う法分野のこと。グローバル化やデジタル技術などの発達を背景に、近年注目を集めている。

そんなファッションローのガイドブックが、経済産業省から4月5日、リリースされた。

ガイドブックは、「ブランドを立ち上げたらまずやるべきこと」「ファッションデザインの権利について知っておくべきこと」「プロモーション・広報を外部クリエイター等に依頼する際に気を付けること」「生産・流通について知っておくべきこと」など、7つのテーマで構成。

ブランド名の商標出願・登録やファッションショー、売買契約での注意点、ECサイト立ち上げに必要なことといったファッションビジネスの基本から、サスティナビリティ、バーチャル空間でアバターが身につけるデジタルファッションなどの発展的な領域まで、チェック形式で網羅的に情報をまとめている。

読み方は自由で、最初から読み始めても、ビジネスを進める中で問題になったり、気になったりしたテーマやトピックから読み始めてもいいという。

経済産業省は、「ファッションブランドやデザイナー、若手クリエイター、ファッションを志す学生などの皆さんがビジネスを展開するにあたって、ファッションローの観点からのサポートツールとして、実用的なチェックリスト形式にまとめました。日々の業務や勉強にお役立てください」と説明している。

>>ファッションローガイドブック2023

文=大柏 真佑実

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