4月4日の提出書類によると、北京に拠点を置くQihoo 360の52歳の会長のZhouは、今後も自身が30年以上前に設立した会社の支配株主であり続けるという。
Qihoo 360は、2月にChatGPTに似た会話型AIチャットボットを開発する計画を発表して以来、株価を急騰させている。同社のボットはその後、アルゼンチンのサッカー選手メッシの得点数を聞かれ、誤った回答をしたことが地元メディアの動画で紹介されて物議を醸していた。
4日の提出書類によると、Zhouの前妻のHuはシンガポールの永住権を持ち、同社の経営には関与していないという。
Qihoo 360は、2016年にニューヨーク市場での上場を廃止した後、上海市場に再上場し、Zhouの保有資産は2018年のピーク時に113億ドルに達していた。しかし、その後の数年間は、中国政府のテック業界の締め付けにより、株価は低迷していた。
2019年にZhouは、中国のテック業界における労働文化について自身の見解を公言し、大きな話題となった。彼は当時、長時間労働とワークライフバランスを両立させることは不可能だと述べていた。中国のテック業界では「朝9時から夜9時」「週6日勤務」を意味する「996」と呼ばれる勤務形態が日常化している。
Zhouの妻との別れは、中国で最も高額な離婚調停の1つになる。中国のゲーム大手の崑崙(コンロン)の創業者のZhou Yahuiは、2016年の離婚調停で元妻に同社の11億ドル相当の株式を譲渡していた。
(forbes.com 原文)