同社は4月4日、非営利団体が運営する公共ラジオであるNPRのアカウントに「米国国営メディア(US state- affiliated media)」という中国の人民日報やロシアのタス通信と同じ国営メディアのラベルを貼った。これを受け、NPRのジョン・ランシングCEOは声明で「容認できない邪魔なラベルだ」と述べた。
ホワイトハウスのジャンピエール報道官は5日の記者会見で「NPRの独立性に疑いの余地はない」と述べたが、民間企業であるツイッターは、独自の判断でラベルを貼る自由があるとことを明確にした。
マスクは、週末にニューヨーク・タイムズが認証バッジを失ったことに続いて、NPRのラベルに注目が集まったことを喜んでいる模様で、ツイッターの新たなポリシーのスクリーンショットを投稿した。
NPRは、年間予算の1%未満しか連邦政府からの資金を得ていないと述べており、4日に突然、国営メディアのラベルを貼られるまでは、このラベルに関するツイッターのポリシーから明確に除外されていた。米国政府から完全に独立した地位にあるNPRは、スポンサー離れや広告収入の減少によって財政難に直面している。
一方、マスクの保有資産は、テスラの株価が今週10%下落したことで、数十億ドルの減少を記録しているが、ツイッター関連の騒動は「テスラの株価に影響を与えていない」と、ウェドブッシュ証券のアナリストのダン・アイブスは述べている。
「今週テスラの株価を引き下げたのは、2日に開示された最新の四半期納車台数と、それが同社の収益にどのような影響を及ぼすかについての投資家の懸念の高まりだ」とアイブスは指摘した。
バーンスタインのアナリストは「テスラの納車台数は予想を上回ったものの、在庫の増加は会社をさらなる価格引き下げに導き、収益性を損なう」と、2日の顧客向けメモに書いた。
フォーブスは、マスクの保有資産にツイッター株が占める割合が、わずか5%だと推定している。一方、テスラ株は彼の資産の58%を占めている。
(forbes.com 原文)